参加体験記

令和7年度関山街道フォーラム協議会探訪会

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令和7年度関山街道フォーラム協議会探訪会
   関山街道作並地区を巡る探訪会
   ~「関山街道開鑿殉難之地」の碑での慰霊の集いと隠れ滝探訪~
日時 令和7年21日8:30~12;30
場所 関山街道作並地区地内
主催 関山街道フォーラム協議会

 仙台市西部、作並温泉から山形県境付近までの関山街道(国道48号)沿線の隠れた名所、旧跡(仙台藩坂下境目番所跡・広瀬川源流地点・関山街道開鑿殉難之地の碑、熊沢大滝・隠れ滝、湯神神社・二ツ岩(夫婦岩))を訪ねる行事です。
 毎年実施されているようなのですが、最近、仙台藩の境目番所に関する講演を聴いており、その1つの現地を訪れる機会が得られることが強い動機となり、参加してみました。
 最初の探訪地は山形県境に近いスノーシェッド駐車帯から入り、沢沿いに歩くと程なく沢の合流地点、やや広い平場がある場所です。坂下という地名です。ここから山形側へ峠越えする嶺渡り古道を登り始める地点です。そして仙台藩の藩境の番所が置かれていた場所です。此処に坂下境目番所跡、関山街道開削殉難之地の碑が建立されています。また、この場所は風倉沢と坂下沢の合流点で、広瀬川の源流地点ともなっており、上流端を示す標柱が設置されています。現地で説明していただきました。
 関山隧道の開鑿工事の起工後間もない明治13年(1880年)7月21日、宮城県側峠口の坂下で運搬中の工事用火薬箱が爆発し、死傷者31名(死者22名、胎児1名、負傷者8名)という大惨事になりました。事故後50回忌の昭和4年、地元の有志により「関山街道開鑿殉難之地」の碑が建立されました。命日のこの日、探訪会では参加者で線香をあげ慰霊しました。なお、山形県側大滝ドライブイン敷地内に慰霊碑「関山新道開鑿殉難之碑」が大正15年に建立されています。後日、この慰霊碑も訪ねてみました。
 関山隧道は山形県の近代化産業遺産群に、嶺渡り古道は日本山学会が選ぶ「日本の山岳古道120選」に認定されています。
 慰霊祭を終え、仙台方面へ少しばかり国道を戻り、熊沢林道に入り、熊沢大滝を訪ねます。落差10m程度の滝ですが、一見の価値はあります。以前は作並温泉の泊まり客も訪れた滝だそうです。そこから少し戻り支沢に入り、落差5m程の隠れ滝を見ます。
 沢歩きの涼感を味わった後、作並温泉街に戻り、岩松旅館向かい側の湯神神社に行きます。神社奥へ林道を沢沿いに進むと二ツ岩(夫婦岩)に到着します。河床部にある大きな岩と山肌に着いた小さな岩があります。
 午前中で終える行程なのでそれ程の疲労は無いと思いましたが、帰宅後、ぐっすりと昼寝ができました。こうした探訪会行事に参加する場合、漫然と出かけてしまうこともありますが、今回は身近ながら初見の場所なので下調べなど準備をしました。ですが、現地で案内と説明をしていただき、氣付かされる点も多いものでした。
 貴重で有意義な時間を過ごすことができました。

(仙台市 栗蔵)

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