名著への旅

第2回『まちづくりの発想』

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 著者は横浜市の「みなとみらい21」を提案・推進し、成功させた人物で、ウィキペディアには「まちづくり」という言葉を全国に広めた人だと出ている。この方、並みの精神力ではない。

 「まちづくり」の構造や思想、語り草となっている各地の実践例など、「まちづくり」に直接・間接に携わる人々にとっては、むろん好個の書である。また一方、この中で説かれている「シクミづくり」「シゴトづくり」「コトおこし」などは、一般企業に籍をおく者にとっても有益な示唆を与えてくれる。即ち、企画・提案とその実践・調整とはどういうものか、ということである。

 横浜市において氏は、正式の都市計画手続きで既に決定されていた高速道路ルートを変更させることになる。と言ってしまえば簡単だが、これが各方面にどれ程の障害と軋轢を生ぜしめるものであるか。この間の経緯と「まちづくり」の要諦が「第七章 思想から実践へ」に語られている。全体の白眉であり圧巻である。

(曜)
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