「江戸と明治の華」展 ~皇室侍医ベルツ博士の眼~
日時:2008年8月24日(日)
場所:仙台市博物館
ドイツ人医師エルヴィン・フォン・ベルツ(1849~1913)は、手足のひびや、あかぎれに効く薬(ベルツ水)を開発した人物として知られています。
ベルツは、30年に及ぶ滞日期間中に江戸期から明治期の日本の美術工芸品を収集しました。
約6,000点にのぼるコレクションから174点が、ドイツからの里帰り公開となりました。
日本画で印象に残ったのは、岸連山の「春草猫図」です。猫の毛が1本1本、細密に描かれ鋭い目は、まるで生きているかのような感じを受けました。
河鍋暁斎のユーモアあふれる諷刺画や、「美人の袖を引く骸骨図」などは、他の絵と作風が異なり不思議な感じがしました。
工芸品では、印籠の蒔絵や螺鈿などの装飾技法に驚きました。究極の手わざと言ってもいいでしょう。
文明開化の嵐が吹き荒れ、日本の伝統文化が失われていく時代に、ドイツ人ベルツは、美術品に強い愛着を持っていたのではないでしょうか。
コレクションの素晴らしさに感動し2回も観に行きました。いつの日かまた未公開作品が里帰りできることを望みます。
・蒔絵(まきえ)
漆器の表面に金粉や銀粉をちらして絵柄を表す日本独自の漆工芸。
・螺鈿(らでん)
貝殻の真珠色に光る部分を漆器などにはめ込んだ装飾。
(仙台市泉区・H.M)
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