特別展「古代オリエント文明を訪ねて」関連講演会
<メソポタミア文明と発掘>
講師:石田 恵子 氏(古代オリエント博物館 研究部長)
日時:2008年10月19日(日)(特別展 2008年9月21日~2008年11月30日)
場所:斎藤報恩会 自然史博物館
現在、開催中の特別展「古代オリエント文明を訪ねて」の記念講演がありました。
内容は、遺跡発掘とメソポタミア(ギリシア語で二つの大河の間)の歴史についてスライド写真などを使い解説されました。
オリエントとは、ラテン語で「日の出」や「東方の地」という意味です。古代オリエントは、古代ローマから見て東方の地を指し古代文明発祥の地として知られています。
特に興味を持ったのは、シリアで発掘された「テル」と呼ばれる遺跡の丘です。人々は、日干しレンガの家に住んでいました。古くなった家は、時の流れとともに崩れ
またその上に家が建てられます。こんなことが何度も積み重なってできた丘です。
この家は、暑く乾燥したシリアの風土を生かした造りで、それぞれの時代の人々の生活を知ることができる貴重な遺跡です。
メソポタミアで生まれたものは、楔形文字、印章、ガラス、ビールなどです。文字や印章を記録するものとして粘土が使われ始め、物の管理や交易が盛んに行われるようになりました。
日本との繋がりは、どうだったか?
東大寺正倉院宝物のガラス白瑠璃碗は、ササン朝ペルシアの工房で作られ、シルクロードを経て中国に渡り日本に入って来ました。
これらのことから古代オリエントを中心に、物や文化が様々な人々の交流によって広まっていったことがわかります。
現在、発掘された遺物は国外持ち出し禁止になっています。特別展の展示物は東京の古代オリエント博物館所蔵のものですが、これは特例として展示が認められているそうです。
講演では、発掘に関する面白いエピソードも聴けたし、特別展は2回も観ました。どちらも大満足できる内容でした。
(仙台市泉区 H.M.)
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