まちなか美術講座
「ライオネル・ファイニンガー展 光の絵画」に寄せて
講師:後藤 文子 氏(宮城県美術館 学芸員)
日時:2008年12月7日(日)13:00~14:30
場所:東北工業大学一番町ロビー 4階ホール
国内初となるライオネル・ファイニンガー(1871~1956)の回顧展が、1月10日(土)―3月1日(日)宮城県美術館で開催されます。
これに先立って講座が開かれました。会場に集まった美術ファンは20人弱と少なめでした。
ファイニンガーは、最初は漫画からスタートし、諷刺画などを経て絵画の世界に入っていきました。
この漫画から始まる作風の変化の過程は非常に面白く興味が湧くところです。
初めは特徴のない油彩画でしたが、36歳(画家としては遅咲きの年齢)の時に面が重なっていくような表現法を生み出し画風を発展させていきました。
また美術の歴史に照らし合わせると、ファイニンガーはピカソ、カンディンスキー、モンドリアン、クレーと同世代で近代美術の革命期に活躍した人物です。
この時代に生きたからこそ独特なスタイルの絵画が生まれたような氣がしました。
ファイニンガーの風景画は、一度観たら忘れることができない魅力を感じます。画面を構成する光の屈折の微妙な色の変化は、写真や映像などでは伝わりにくいものです。本物の「光」に満ちた結晶としての絵画を、この目で観たいと思いました。
(仙台市泉区 H.M.)
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