4月25日(現地時間)、新型コロナウイルスの流行に伴い、2か月遅れとなりましたが今年も第93回アカデミー賞授賞式が行われます。
前哨戦のゴールデングローブ賞はオンライン活用型だったようですが、ロサンジェルスではだいぶ感染者数が減少していると判断し、通常に近い形で開催されるそうです。
パンデミックにより映画館がクローズしている期間もあり、興行収入を考えて公開を延期した作品もけっこうとのこと。(例えば、スティーブン・スピルバーグ監督の「ウエストサイド・ストーリー」など。これは個人的にもとても楽しみにしています)
その影響もあってか、ノミネート作品の規定に変更があったりで、ネットフリックスやアマゾン・プライムなど配信サービス経由の作品のノミネートも目立ちます。
そんななかでも、アカデミー賞の歴史に残る作品や作り手がノミネートされているので、受賞結果が今からとても楽しみです。
<<作品賞ノミネート作品>>
「ファーザー」 監督:フローリアン・ゼレール ※日本未公開(5月公開予定)
「ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア」(原題) 監督:シャカ・キング ※日本未公開
「Mank/マンク」 監督:デヴィッド・フィンチャー(ネットフリックス)
「ミナリ」 監督:リー・アイザック・チョン
「ノマドランド」 監督:クロエ・ジャオ
「プロミシング・ヤング・ウーマン」 監督:エメラルド・フェネル ※日本未公開(7月公開予定)
「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」 監督:ダリウス・マーダー(アマゾン・プライム)
「シカゴ7裁判」 監督:アーロン・ソーキン(ネットフリックス)
私がすでに鑑賞できているのは、「ミナリ」「ノマドランド」「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」の3本のみですが、どの作品も派手さはありませんが、生きていくことへの希望を感じる作品でした。(一番楽しみにしているのは、「プロミシング・ヤング・ウーマン」ですが…)
今回の見どころは、なんといっても、全編ほぼ韓国語作品の「ミナリ」(ゴールデングローブ賞ではアメリカ映画なのに外国語映画賞を受賞し物議を醸しました)と「ノマドランド」で、アジア人監督がノミネートされていること、また、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のエメラルド・フェネルと「ノマドランド」のクロエ・ジャオ、女性2名が監督賞にノミネートされていることなどなど、アカデミー賞が多様性を重視していこうという氣合が感じられます。
また、Black Lives Matterや新型コロナウイルスの流行に伴うアジア人への差別反対運動などの影響も色濃く感じられます。
以前、「映画は社会を映し出す鏡」と書いたことがありますが、今年のアカデミー賞もまさに今の「アメリカ」や「世界」の現状が映し出されていると言っていいでしょう。
選考ルールの変更に伴い、今後はジェンダーや人種問題への配慮がノミネーションの条件になっていくようです。あまりに度が過ぎると芸術表現の妨げになるのではという懸念もありますが、とりあえず、年に一度のお祭りとして結果を楽しみたいものです。
個人的には「ミナリ」のおばあちゃんに受賞してほしい!
![まなびのめ - 学術の世界と市民をつなぐ情報誌 [Web版]](http://manabinome.com/wp/wp-content/uploads/2016/04/sub-rogo.png)