世の中には様々な職業があるものだと思うことが時々あります。例えば湾岸戦争の時に「戦争アナリスト」と言うのがありました。その外にも初めて耳にするような肩書きを持った戦争専門家の皆さんがテレビにたくさん顔を出していたことを思い出します。今はその皆さんのほとんどを忘れてしまいましたが。その折にニュースの同時通訳を聞いていて新しい発見がありました。国防総省の担当官の発言とニュースキャスターと現地のレポーターとのやり取りを二、三人の女性通訳者たちが同時通訳したのですが、「えっ・・・」「何、なんなの」「分からない・・・」と言うような裏に隠しておくべき戸惑いの声が、生放送ゆえに情け容赦もなく放送されたことがあります。彼女たちは軍事用語や武器の名前や符号である作戦用語に不慣れな、つまり専門違いの皆様だったのでしょう。「戦争」と言うキイワード一つとってもこの有様ですから、ひとつのテーマには四方八方前後左右上から下から、様々な角度からアプローチの道があることが分かります。実はこのことが私たち「まなびのめ」編集部のテーマ選びに壁となって立ちはだかるのです。潤沢な情報量と緻密な分析力に恵まれ、叡智に導かれた決断力があれば涼しい顔なのですが、それに代わるものとして我が編集部員は「学術の世界と市民をつなぐ」熱い思いと大寒波のような顔で走り回っています。第4号は「教・学・考」という呪文のようなテーマを掲げましたが、これは「教育」が発端であり、その広がりに戸惑いながら件のような過程の中から絞り出されたものなのです。さて、第4号編集開始です。
「まなびのめ」編集部 只野俊裕
![まなびのめ - 学術の世界と市民をつなぐ情報誌 [Web版]](http://manabinome.com/wp/wp-content/uploads/2016/04/sub-rogo.png)