編集部だより

冬将軍

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 寒い……

 皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。「まなびのめ」編集部の所在する仙台には、刻一刻と冬の足音が近づいております。しかしこの骨身にしみる寒さ、もしかしたら早くも「冬将軍」が到来したのかもしれません。ということで、本日は「冬将軍」の話を。

 「冬将軍」といえば、日本ではシベリア寒氣団のもたらす酷寒と降雪を指すのが一般的です。日本海側には大雪を、太平洋側には北風を、というわけですね。ところで、この言葉は元来、ロシアの厳しい冬のことを指します。そして「将軍」という物々しい言葉が表す通り、それは戦争に関係がありました。

 ロシアと戦った国は数え切れません。しかし、その中でもカール12世のバルト帝国(現スウェーデン)、ナポレオンのフランス、ヒトラーのドイツはロシアの領土に攻め込み、激戦を展開しました。そしてロシア軍が敗退し、ロシアが降伏しようかという時、颯爽と現れたのが冬、つまり「冬将軍」だったのです。酷寒と大雪は慣れない異国の兵隊に寒さと飢えをもたらし、彼らは結局、それがきっかけとなって戦争に負けてしまいました。「軍隊を撃退する冬」ここから「冬将軍」と名づけられた、ということですね。

 しかしこの冬将軍、大自然の為すことですから、いつも都合が良いわけではありません。13世紀にモンゴルがロシアに押し寄せた時、船に慣れないモンゴルの人々は、ロシアの大河川に阻まれました。しかしそこに冬将軍が到来、川は凍り、障害一つない街道となって逆にモンゴルの軍隊を導いてしまいました。ロシアの人々はなんと間の悪い時に冬が来たものだと憤慨したでしょう。

 人は自分に都合の良いことには理由をつけ、それが正しいと思い込んでしまいがちだと思います。当編集部では独りよがりな紙面にならないためにも、読者の皆さまからの声を大切にしております。今後とも、「参加体験記」「『学び』イベント情報」の投稿などを通じて「まなびのめ」に叱咤激励のお声を届けて下さいます様、お願いする次第であります。

「まなびのめ」編集部 伊藤秀平

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