今回は少し長い「編集部だより」です。
5月1日(土)に、念願だった「まなびのめ」Live版『MEMSって何?』を開催しました。
2008年7月に、「まなびのめ」紙版とWeb版を創刊したころから、「まなびのめ」は情報提供だけでなく、「学び」イベントを主催し、市民の皆様に学びの場も提供したいものだ、と念願してきました。
このたび、「まなびのめ」紙版第3号(2009年1月)にご登場いただいた、芳賀洋一先生の全面的なご協力を得て、開催の運びとなりました。
その内容は、東北大学の最先端の施設見学とご講演という、願ってもないプログラムとなりました。
さらに、開催予告は出したものの閑古鳥が鳴く有様だったら先生にも申し訳が無いし、編集部員の士氣にも、と懸念はしましたが、定員を超えるご参加のお申し込みをいただき、うれしい悲鳴を上げる事態となりました。
当日は、プログラムの都合で屋外での受付となりました。
開催時間前から参加者の皆様が三々五々参集されました。
晴れ渡った青空の下、春風に吹かれながら、思いおもいのスタイルで開始時間を待っておられる参加者の皆様のお姿は、映画のオープニングのシーンを思わせるような、素敵な印象でした。
芳賀先生と共に、マイクロ・ナノマシニング研究教育センター、マイクロ・ナノマシニング棟、そして牙城である芳賀研究室施設を見学しました。
10のマイナス9乗倍した「ナノの世界」が繰り広げられる舞台を可視化するための設備、ナノメートル精度の加工設備など、マイクロ/ナノテクノロジーによるデバイス(機器・製品)の開発が行われている現場を体感することが出来ました。
編集部はといえば、「ナノって何ナノ?」とつぶやきながら皆様の後をついて歩く有様だったことを、素直に告白しておきましょう。
当日の参加者は小学6年生から70歳代の熟年の方まで年齢層も幅広く、芳賀先生は工夫を凝らした講演をご用意してくださいました。
マイクロマシニング、ナノテクノロジーの取り組みを、ケーキ作りにたとえたり、コミックや映画の構想を引き合いに出すなどして、理解のための導きの糸を幾重にも張りめぐらせてお話を進められました。
さらに具体的に、道具や成果物の数々を、参加者が手にとって見ることが出来るようにしてくださいました。
参加者の皆様が、最後まで芳賀先生のお話に耳を傾けながら、真剣に、そして楽しげにしている様子が伝わってきました。
医学と工学の高度な学識経験の上に展開されている芳賀先生の学問の成果が、親しいものに思える瞬間でした。
お陰様をもちまして、初めての「まなびのめ」Live版を滞りなく終了することができました。
参加者の皆様に感謝申し上げます。
そして、芳賀洋一先生に感謝申し上げます。
また、松永忠雄先生をはじめ、研究室スタッフの皆様の絶妙なアシストに感謝申し上げます。
初めてのイベント運営により、「まなびのめ」編集部員一同たくさんのことを学ぶことが出来ました。
参加者の皆様や、芳賀先生と研究室スタッフの皆様に対して、不行き届きの点も多々あったであろうと思いますが、お見限りの無きように、叱咤激励を賜りますようお願いいたします。
「まなびのめ」編集部一同は、さらに精進して「学術の世界と市民をつなぐ」活動を進めて参ります。
これからも「まなびのめ」をよろしくお願い申し上げます。
<注>:芳賀先生の研究内容を、ホームページ( http://www.mems.mech.tohoku.ac.jp/haga )を参考にして要約してみましょう。
また、「まなびのめ」Web版もご参照ください。
さて、読者の皆様も、内視鏡やカテーテルを用いた検査や治療のことを耳にしたり、実際に経験された方も多くいると思います。
芳賀先生は、体内から精密な検査・治療を行うことができるこれらの小さな医療機器にマイクロセンサーを組み込み、より精密な検査・診断や、今まで不可能だった新たな検査・診断が可能になるようにすることや、エネルギーを動きに変え小さな筋肉のような働きをするマイクロアクチュエーターで、精密な手術治療を体内で行えるようにしたいと考えています。
切開や縫合の他に、光や音響エネルギーなどを使った新たなマイクロ治療機器を開発し、体内における顕微鏡レベル、細胞レベルの超精密検査・治療を可能にすることを目指して研究に取り組んでおられます。
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