今年は仙台では雪があまり降らないようで…というくだりでこの編集部だよりを始めようとしていたところ、2月になった途端に大雪に見舞われました。前の晩はまったく降っていなかったのに、朝起きてカーテンを開けてびっくり、一面真っ白でした。
ただ、雪がどかっと降った次の日の朝ってなにか楽しくて、童心に返り雪合戦をしたり雪だるまを作りたくなったりするのは私だけでしょうか。こんなこというと豪雪地帯にお住まいの方には「なにを呑氣な」と怒られるかもしれませんね。
さて日本に四季があるのは当たり前で、冬が寒くて雪が降るのもずうっと前からの決まり事です。
みなさんは雪には降る時季や量、降り方によって数多くの呼称があるのをご存知でしょうか。
有名なのは「初雪」「粉雪」「小雪」などがあります。
そのような雪の呼称の中でも一風かわったものをザッと挙げてみました。
衾雪(ふすまゆき)…一面に白く降り積もった雪
風花(かざはな)…空が曇り、吹き出した風にまじって舞い落ちる雪片
三白(さんぱく)…正月の三が日に降る雪
虐雪(ぎゃくせつ)…ひどい大雪
友待つ雪(ともまつゆき)…次の雪が降るまで消え残っている雪
撓雪(しおりゆき)…降り積もって木や枝をたゆませる雪
忘雪(わすれゆき)…その冬の最後に降る雪
雲雀殺(ひばりころし)…春、ヒバリがさえずるようになってから降る大雪
これらの多くの呼称は、全てではありませんが出所は古い文学や和歌からきております。
単純に「雪が降っている」ではなく、さまざまな情景をいろいろなものに置き換えて雪を表現する手法は日本語ならではといえるでしょう。また、雪という言葉を用いずに雪を表現するのも、美しい日本語の代表といえるでしょう。
そういえば、「まなびのめ」の二色配色の[襲の色目]にも雪を表す配色が多く登場しますが、なかなか毎年使えません。配色のどちらかに[白色]が入るため、デザイン表現上どうしても制限が出てきてしまうからです。
「まなびのめ」の次号は[忘雪]が終わり、桜の蕾ほころぶ4月5日発刊となります。
その頃には暖かくなり、[雲雀殺]が降らないことを願うばかりであります。
※引用:「美しい日本語の辞典」小学館
![まなびのめ - 学術の世界と市民をつなぐ情報誌 [Web版]](http://manabinome.com/wp/wp-content/uploads/2016/04/sub-rogo.png)