編集部だより

役に立つ、ということ

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 先日(9月24日)、ラジオ番組をやらせていただいているエフエムたいはく(78.9MHz)の4周年特別記念放送に1時間枠をもらい、初めて生放送というものをやりました。てつがくカフェ@せんだいという哲学カフェ活動をされているグループの主催者である西村高宏先生(東北文化学園大学)をゲストにお迎えし、「支援とはなにか」ということをテーマにお話をしてきました。
 最も印象的で、大事だなと思ったことは、西村先生の「学問には学問なりの支援のスピードがある」という言葉でした。
  被災地、特に津波被害の大きかった沿岸地域に対する支援はいままでもこれからも必要なものです。学問研究も、支援や復興に対して直接役立つ分野などもあ り、そうした分野の研究者が当地の人たちと一緒に、地域の立て直しに関わっていくということもあるかと思います。しかし一方で、そうした復興などに直接関 わらない研究分野も当然あります。そうした研究は、率直に言えば「震災に関しては役に立たない」と思われるかもしれませんし、実際にそうであると思いま す。例えば、わたしは100年程前にアメリカで活躍した哲学者、心理学者の思想を研究していますが、震災関連で有用かと問われれば、役に立たないと答える しかありません。
  しかし、自分の研究が震災に対して役に立たないからといって、それが無用であるということにはならないでしょう。震災に対する直接的な支援はできないかも しれませんが、震災以後の社会やコミュニケーションを考える際にはなにかのヒントを与えてくれるかもしれません。そういう意味で、自分のやれること、学ん でいることのペースを掴むことが大事です。
 学びの成果はすぐにあらわれるものではありませんし、必ずしもすぐに役立つものでもありません。でも、そうであるからこそ、色々なことを学んでおくことが大切なのだと思います。
 そうした学びの場所として、図書館という施設は重要です。古今東西、古い書物から新しいものまで、種々の知識を蓄えているのが図書館です。
 ただし、注意しなければいけないのは、図書館はそこにいけば自動的に知識が身に付く、という場所ではないということです。図書館は、自ら能動的に動いて初めて役立つのだと思います。そして、能動的に動くためには、図書館の使い方を学ぶことが必要になってきます。
 そうした図書館の使い方を習得する機会として、「まなびのめ」Live版をお役立ていただければと思います。いつ役立つかわからないけれども、いつか役立つ知識を得るために。みなさまのための図書館活用術をご用意して、11月5日、おまちしております!

「まなびのめ」編集部 寺田征也

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