就職を機に仙台に住み始め、もうすぐ丸2年が経ちます。以前帰省した際に、家族から「話し方が宮城の人っぽくなってきている」と言われました。宮城の訛りと言えば、某有名漫画の宇宙人の女の子キャラクターを彷彿とさせる「だっちゃ」に大層ニヤニヤしたものです。私の話し方のどこが「宮城の人っぽい」のかは分かりませんが、職場で毎日聞いている訛りが無意識のうちに自分の中に入ってきていたのかもしれません。もとからそれほど訛ってはいなかったものの、高校までは語尾だけは田舎っぺ丸出しでした。しかし大学時代に東北を主として北海道、関東、東海、近畿地方など多様な方言に直に触れて生活し、自分の訛りを完全に見失いました。いま、地元の訛りを聞いて懐かしく思うのは、普段聞く機会がないのはもちろん、自分自身が話していないからなのだと感じます。
自分の訛りを見失ってからというもの、訛りや方言というものに興味が湧きました。これまでに方言が遂げてきた進化や衰退、また今後の在り方についてが近頃もっぱらの関心事です。
私はその地域に根付く独特の言い回しやイントネーションを指すものを方言と捉えているのですが、果たして自分がどの地域に属しているのかと考えるとその答えは案外難しいように思われます。私のように、生まれ育った土地とは別の土地に住みつく人が少なくはないですし、テレビやラジオ、インターネット、本や雑誌などで全国各地の方言が飛び交っています。かつて「狭く深く」だった方言が「広く浅く」になっているという印象です。
「まなびのめ」編集部員になってから、このような「ちょっと氣になること」が学びの芽なのだと思うようになりました。編集部の権限を利用して、いつか方言についても取り上げてもらえるようにテーマ選定に食らい付いていく所存です。これからの「まなびのめ」もお楽しみに!
![まなびのめ - 学術の世界と市民をつなぐ情報誌 [Web版]](http://manabinome.com/wp/wp-content/uploads/2016/04/sub-rogo.png)