仙台市八木山動物公園 園長 遠藤 源一郎 氏 仙台市八木山動物公園 飼育展示課普及調整係長/獣医師 釜谷 大輔 氏 動物がのびのびと暮らす現在の動物園 昨年の東日本大震災では本園も窮地に陥りました。サル山が損壊するなど […]
研究者インタビュー
学びの庭におじゃまします
私たち市民の身近なところで、様々な興味深い研究が進められています。その研究内容や経緯、研究者の横顔、「学び」に対する想いなどを研究者ご本人に語っていただきます。
コウモリとイルカに学んで海中を探る
東北学院大学 教養学部 准教授 専攻=生物音響学 松尾 行雄 先生 コウモリは飛んでいる虫を「こだま」で追う コウモリには900以上の種類があって、今も新種が発見され続けています。洞窟の中にいるから見つかりにくい? 実 […]
民間が伝えてきた生薬の伝統を未来に
東北薬科大学 薬学部 教授 専攻=生薬学 吉崎 文彦 先生 アスピリンはヤナギの成分をヒントに生まれた 生薬とは、植物をはじめとする天然由来の薬用素材に、乾燥などの加工を施して薬にしたものです。素材としては動物や鉱物も […]
大工たちが伝えてきた伝統の建築技術
東北工業大学 工学部 教授 専攻=日本建築史 高橋 恒夫 先生 広く知られた気仙大工という“ブランド” 日本の伝統建築と聞くと、皆さんは有名なお寺や神社、五重塔などを思い浮かべるかもしれません。そうした建物を見ていると […]
舞台創りは「究極のデザインワーク」
東北福祉大学 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科 教授 専攻=ユニバーサルデザイン・舞台創作 三木 弘和 先生 若者たちの目を見てミュージカルを始めた 私は最初から舞台芸術を目指していたわけではありません。 […]
日常を意識して見ることが「美術」の第一歩
東北生活文化大学 家政学部 生活美術学科 教授 専攻=造形表現(木工・デザイン基礎・立体) 林 範親 先生 なぜ木で実物大の「キヨスク」を作るのか 私は大学で美術を教えていますが、自分も作家として、おもに木を材料とした […]
心理学的には集団が個人より賢明とは言えない
東北大学大学院 文学研究科 教授専攻=社会心理学 大渕 憲一 先生 心理学の立場から紛争に光を当てる 心理学は、市民の皆さんにとっても関心の高い学問のようです。東北大学の学生たちもそうで、文学部は2年に進級する際に専門 […]
“平和な日本”の中にあって平和を考え続ける
仙台白百合女子大学 人間学部 教授 矢口 洋生 先生 「戦争をしていなければ平和だ」とは言えない 私が研究している「平和学」は、市民の方々にとって決してなじみのある学問とは言えないでしょう。新しい学問分野であることは確 […]
学校給食を教育の機会として活かすために
宮城教育大学 教育学部 教授専門=人文地理学 小金澤 孝昭 先生 学校給食で食育は行われているでしょうか? 宮城教育大学で教員養成に携わったことから、学校給食に深い関心を持つようになりました。小中学校で出されている給食 […]
「給食」は医療・福祉・教育と深く関わっています
(前)尚絅学院大学 総合人間科学部 健康栄養学科 教授専門=家政学 佐藤 玲子 先生 給食が多くの人を「国民病」から救った 給食は本来「食事を供給する」という意味です。一般的には、家庭ではなく学校などの施設で、たくさん […]
杜の都の温暖化は、東京の1.5倍の速さで進んでいます
東北文化学園大学 科学技術学部/大学院健康社会システム研究科 教授専攻=都市環境/設備工学 須藤 諭 先生 建築学者が地球環境のことを考える理由 私は建築学の中の、建築物を取り巻く環境と、そのデザインについての研究をし […]
市民の美意識が向上すれば、都市はもっと楽しくなる
宮城大学 事業構想学部/大学院事業構想学研究科 准教授専攻=文化環境デザイン/色彩論 伊藤 真市 先生 現地で見なければ分からない民俗芸能がある 近代社会が成立して、私たちの生活は格段に便利になりました。機能性と効率性 […]
体を動かす時間を減らして勉強に回すのは誤りです
宮城教育大学 教育学部 教授専攻=運動生理学 前田 順一 先生 「体を動かすとどうなる?」を科学する運動生理学 私たち生き物が体を動かすとはどういうことか。体を動かすとどうなるのか。こうした問題を研究するのが運動生理学 […]
「身体的に豊かな生き方」を楽しむために
仙台大学 体育学部 教授専攻=スポーツ史 中房 敏朗 先生 古い地図の中にスポーツの歴史を探る ご覧の通り、私の研究室には様々な古いスポーツ用具があります。そのラクロスのスティックは19世紀以前のものですし、今とは形 […]
科学技術を「専門家任せ」にしない豊かな生き方を
東北薬科大学 哲学教室 教授専攻=哲学 渡辺 義嗣 先生 現代社会にあらわれる科学技術の負の側面 皆さんが日頃実感しているように、現代社会は科学技術と非常に深く関係しています。私たちは科学技術を利用し、利便性や効率性を […]
文系・理系の垣根を越えて学び続けるために
東北大学大学院文学研究科・文学部 教授専攻=科学哲学 野家 啓一 先生 科学について考える三つの学問分野 「科学的なものの見方」とか「科学的な考え方」とはどのようなものでしょうか。このように「科学的であること」の意味に […]
カウンセリングとは“人を受け入れ心に添う”こと
弘前学院大学 客員教授/「仙台いのちの電話」理事長専攻=教育心理学 出村 和子 先生 自分の切実な経験からカウンセリングの道へ “いのち”については生物学的な立場や哲学的な立場から考えることもできますが、私は、自殺防止 […]
いのちの誕生を支える宮城の周産期医療の現在
東北大学大学院 医学系研究科 教授専攻=周産期看護学 佐藤 喜根子 先生 産科医を失った地域で悩む妊婦さんたち 全国的に産科医の不足が大きな問題になっていることは、皆さんよくご存じのことと思います。都市部以外では産科医 […]
コンピュータシミュレーションで「常識」の誤りを打ち破る
東北大学金属材料研究所 計算材料学研究部門 教授専攻=計算材料学 川添 良幸 先生 誤っていた「鉄は錆びる」という常識 元素と聞くと、学校で習った周期表を思い出される方が多いでしょう。原子番号の順に水素、ヘリウム、リチ […]
名探偵のように物質の正体に迫る楽しみ
石巻専修大学理工学部 基礎理学科 教授専攻=分析化学 福島 美智子 先生 分析化学は成分をつきとめる学問 私が高校3年生のときの担任が、当時はまだ珍しかった女性の化学の先生でした。その先生が、「化学平衡ってどうもよくわ […]