研究者インタビュー

学びの庭におじゃまします 
私たち市民の身近なところで、様々な興味深い研究が進められています。その研究内容や経緯、研究者の横顔、「学び」に対する想いなどを研究者ご本人に語っていただきます。

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豆の作り方から地球の未来を考える

東北大学名誉教授 専門=作物学 國分 牧衛 先生 ダイズ栽培の難敵は鳩  私の名前の牧衛(まきえ)には、「牧場を衛(まも)る」という意味が込められています。岩手県滝沢村(現・滝沢市)で牧畜を営んでいた、祖父による命名です […]

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豆の食べ方から食卓の未来を考える

宮城学院女子大学 生活科学部教授 専門=栄養学 正木 恭介 先生 ご飯とみそ汁の組み合わせ効果  健康のためにはいろいろな種類の食べ物を、バランス良く摂取しなければなりません。中でも豆類はタンパク質や脂質などの栄養素に富 […]

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政治について話すことも主権の行使です

東北大学大学院 法学研究科 教授 専門=憲法学 糠塚 康江 先生 選挙では「未来の国民」のことも考える  昨年6月に公職選挙法などの一部を改正する法律が成立し、18、19歳による投票が、夏に行われる予定の参議院議員選挙か […]

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主権者教育から見えてくる日本の問題

宮城教育大学 教育学部 教授 専門=社会科教育学・カリキュラム論 吉田  剛 先生 学校で主権を学ぶ機会は少ない  私が所属する「日本社会科教育学会」の全国研究大会が、昨年11月に宮城教育大学で開催されました。私は実行委 […]

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被災者に寄り添う立場からの復興を

東北学院大学 教養学部 教授 専門=災害社会学 金菱  清 先生 2つの大震災を直接経験  私は大阪の出身で、1995年の阪神淡路大震災と2011年の東日本大震災の両方を直接経験しています。阪神淡路の発生は1月で、大学受 […]

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東日本大震災のあらゆる記録を未来へ

東北大学 災害科学国際研究所 准教授 専門=地震工学・災害情報学 柴山 明寛 先生 120超の機関の協力で記録を残す  東日本大震災に関するあらゆる記録を収集し、国内外や未来に発信するプロジェクト「みちのく震録伝(しんろ […]

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百年前の仙台は日常着の全国的発信地だった

東北生活文化大学 家政学部 准教授 専門=染色学 川又 勝子 先生 忘れられた仙台の特産品  今から40年ほど前の昭和50年(1975年)頃、仙台の石名坂にあった「名取屋染工場」の蔵で大量の型紙が見つかりました。発見した […]

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化粧と被災地での振る舞いに通じるものは

東北大学大学院文学研究科 教授 専門=心理学 阿部 恒之 先生 大きく変化した「化粧」のイメージ  化粧を研究していると、「なぜ男性は化粧をしないのですか」と聞かれることがよくあります。私の専門は化粧史ではなく心理学なの […]

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シンプルで合理的なデザインが表す北欧哲学

東北工業大学ライフデザイン学部 教授 専門=工業デザイン 梅田 弘樹 先生 フィンランドに魅せられて  もともと絵を描いたりモノを作ったりするのが大好きな子どもでした。工業デザイナーという仕事があることを知ったのは、高校 […]

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先進的な福祉や教育を支える北欧の市民意識

前 仙台大学体育学部教授 国際交流センター長 専門=障がい者スポーツ 高橋まゆみ 先生 デンマークのユニークな「国民大学」  仙台大学は1995年、健康福祉学科を開設しました。介護福祉士、社会福祉士、養護教諭、そして特別 […]

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土壌の中の生き物たちに学ぶ

宮城大学 食産業学部 大学院食産業研究科 教授 専門=草地・土壌動物学 大竹 秀男 先生 農場で過ごした青春時代の10年間  草地は「くさち」と読まれる方が多いと思いますが、私たち研究者は「そうち」と読みます。私は草地に […]

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土壌学から環境の問題を考える

東北大学大学院 農学研究科 教授 専門=土壌立地学 南條 正巳 先生 世界が土に目を向ける国際土壌年  実家は大崎地方の農家で、私は長男です。農業を勉強しようと大学に進み、研究職に就きました。今、農地は貸して耕してもらっ […]

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被災地の方々に学んだ防災の課題

尚絅学院大学 総合人間科学部・大学院総合人間科学研究科 教授 専門=社会心理学 水田 惠三 先生 社会心理学者として震災の現場へ  大学院で心理学を学んだ後、山形少年鑑別所に6年間勤務しました。ここで言う「少年」は14歳 […]

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国連防災世界会議に市民の熱意と参加を

東北大学災害科学国際研究所 教授・所長 専門=津波工学・災害科学 今村 文彦 先生 津波被害の大きさに言葉を失う  東日本大震災が起きた2011年の3月11日は東京にいました。前日に気象庁主催のシンポジウムがあり、災害時 […]

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五感を刺激するアートで健康に

東北福祉大学 准教授 専攻=感性福祉 臨床美術 大城 泰造 先生 「臨床美術」(クリニカルアート)とは  東北福祉大学は10年前、市民の皆さんの健康づくりをお手伝いする「仙台元気塾」を開塾しました。この施設では、トレーニ […]

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「音痴」は歌の発達途中です

宮城教育大学 教育学部 准教授 専門=音楽教育学 小畑 千尋 先生 適切な練習をすれば音程が合う感覚は身につけられる  「音痴」と言われて辛い思いをしている人は大人にも子どもにも多く、からかわれたり、笑いの種にされたりす […]

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いかに生きてきたかを伝え合う

東北大学大学院 教育学研究科 准教授 専攻=社会教育学 石井山 竜平 先生 いかに生きてきたかを語り合い、綴り合う  仙台市のとある「市民センター」(仙台市では、社会教育法上の公民館が市民センターという名称で位置付いてい […]

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仙台を発展させた政宗の都市計画

仙台市史編さん室長 専攻=郷土史 菅野 正道 先生 32巻の『仙台市史』が来年完結  20年以上にわたって携わってきた『仙台市史』も、全32巻の31巻目が5月に発売となり、いよいよ来年2月刊行予定の「年表・索引」を残すだ […]

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医療の課題をデータで解決するために

宮城大学 看護学部 准教授 専攻=公衆衛生学、人類生態学 萩原 潤 先生 看護師に統計学が必要な理由とは  看護学科で統計学を担当しています。「看護師になるのになぜ統計学が必要?」と思う学生もいるようですが、個人ではなく […]

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正確な社会調査で不平等の問題に挑む

放送大学 特任教授・宮城学習センター所長、東北大学 名誉教授 専攻=社会学 原 純輔 先生 「言葉による回答」もコンピュータで分析  私の研究スタイルは「計量社会学」といわれます。調査と統計分析を主要な研究手段としてきま […]