『暗獄怪談 憑かれた話』 鷲羽大介 著 竹書房 2022年12月7日 初版発行 Amazon 本来、あまり怖い話は得意ではない。もちろん霊感は皆無、体験談も持ち合わせていないため、初めのうちはやや戸惑い氣味にペー […]
名著への旅
編集部イチオシの「名著」をご紹介します。
第61回『他者と生きる リスク・ 病い・死をめぐる人類学』
『他者と生きる リスク・ 病い・死をめぐる人類学』 磯野真穂 著 集英社新書 2022年1月17日 初版発行 Amazon コロナ禍において直面したことのひとつは、医学・医療のあり方と「エビデンス」なるものへの注 […]
第60回『南相馬メドレー』
『南相馬メドレー』 柳 美里 著 第三文明社 2020年3月11日 初版発行 Amazon 2012年3月から「南相馬ひばりエフエム」でパーソナリティを務めていた、芥川賞作家の柳美里さんは2015 年に南相馬市へ […]
第59回『動物と人間の世界認識 イリュージョンなしに 世界は見えない』
『動物と人間の世界認識イリュージョンなしに世界は見えない』 日髙敏隆 著 ちくま学芸文庫 第一刷発行 2 Amazon 子どもの頃から「犬はなぜ他の犬を犬として認識できるのか?」と疑問に思っていた。人間は「これは […]
第58回『戦争のころ 仙台、宮城』
『戦争のころ 仙台、宮城』 石澤 友隆 著 河北新報出版センター 2020年11月12日 第1刷発行 Amazon 「戦争を知らない多くの人たちにとって、戦争とはどんなものなのか自ら知ろうとしない限り、遠い昔の出 […]
第57回『悪循環の現象学 「行為の意図せざる結果」をめぐって』
『悪循環の現象学 「行為の意図せざる結果」をめぐって』 長谷 正人 著 ハーベスト社 1991年3月15日 第1刷発行 Amazon 人に好かれようと社交的に振る舞ったら「八方美人」と言われてしまう。早く寝ようと […]
第56回『象の皮膚』
『象の皮膚』 佐藤 厚志 著 新潮社 2021年6月25日 初版発行 Amazon 著者の佐藤厚志さんは、デビュー前から密かに注目の書き手だった。仙台と山形で定期的に開催されている文学講座で、何作品か佐藤さんの作 […]
第55回『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』
『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』 福田 里香 著 太田出版 2012年4月12日 初版発行 Amazon 映画やドラマなどを見ていると、しばしば物を食べるシーンが出てくる。家 […]
第54回『本を贈る』
『本を贈る』 島田潤一郎/矢萩多聞/牟田都子/藤原隆充/笠井瑠美子/川人寧幸/橋本亮二/久禮亮太/三田修平/若松英輔 著 三輪舎 (2018年9月30日初版発行) Amazon 作家(文筆家)、編集、校正、装丁、印刷、製 […]
第53回『民衆暴力 ― 一揆・暴動・ 虐殺の日本近代』
『民衆暴力 - 一揆・暴動・虐殺の日本近代』 藤野裕子著 中公新書 (2020年8月25日初版発行) Amazon 近代国家が「暴力」を統制し始めた一方で、民衆による権威への「抵抗としての暴力」は、魅力あるものとして運 […]
第52回『市民のネットワーキング 市民の仕事術I』
『市民のネットワーキング 市民の仕事術I』 加藤哲夫著 メディアデザイン(仙台文庫) (2011年6月30日初版発行) Amazon 出版社「カタツムリ社」、エコロジーショップ「ぐりん・ぴいす」、NPO法人「せんだい・ […]
第51回『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』
『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』 先崎 学 著 文藝春秋 (2018年7月15日初版発行) Amazon 藤井聡太二冠の活躍が華々しく報じられ、またベテラン勢のタイトル挑戦が続くなど、将棋界は益々の盛り上 […]
第50回『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】』
『日本史の謎は「地形」で解ける【環境・民族篇】』 竹村公太郎 著 PHP文庫 (2014年7月17日 初版発行) Amazon ふとしたキッカケから、青空文庫で柳田國男の『地名の研究』を読んだことが機縁となり出逢っ […]
第49回『ぼくは猟師になった』
『ぼくは猟師になった』 千松 信也 著新潮社 (2008年12月1日初版発行) Amazon 近ごろ、イノシシなどの野生動物が都会に現れたとの報道がいくつかあった。それに対して「野生動物を殺さないで!」との声がいく […]
第48回『にじいろクレヨンが描いた軌跡』
『にじいろクレヨンが描いた軌跡』 柴田 滋紀 著 ブイツーソリューション 2012年7月2日 初版発行 Amazon 石巻市内で子どもを対象にお絵かき教室を営みながら、創作活動をしていた画家の柴田滋紀さん(著者) […]
第47回『刑務所しか居場所がない人たち』
『刑務所しか居場所がない人たち : 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話』 山本 譲司 著 大月書店 2018年5月15日初版発行 Amazon 最近『ケーキの切れない非行少年たち』(宮口幸治、2019年、新 […]
第46回『バッタを倒しにアフリカへ』
『バッタを倒しにアフリカへ』 前野ウルド浩太郎 著 光文社新書 2017年5月20日 初版発行 Amazon バッタの大発生による農業被害を食い止め、多くの「ポスドク」の中からほんの一握り(著者曰く一摘み)の昆虫学者に […]
第45回『アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ』
『アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ』 栗原 康著 岩波書店 2018年11月20日 初版発行 Amazon 「黒い」岩波新書の赤版である。本書は黒でなければならない。黒はアナキズムのシンボルカラーである。 ア […]
第44回『こども東北学 (よりみちパン!セ)』
『こども東北学 (よりみちパン!セ)』 山内明美 著 イースト・プレス 2011年11月17日 初版発行 Amazon 生きることは食べることだ。生きるためには食べることが必要であるならば、なにを食べるのかについて考え […]
第43回『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』
『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』 水島 治郎 著 中公新書 2016年12月19日2016/12/19 初版発行 Amazon 「大衆迎合主義」とも訳されるポピュリズム populism は、反 […]