名著への旅

編集部イチオシの「名著」をご紹介します。

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『ポケモンの神話学 新版ポケットの中の野生』

 近頃、スマートフォンを片手に公園に集まったり、街中を歩き回ったりしている人たちをよく見かける。それはスマートフォン向け位置情報ゲームアプリの「ポケモンGO」(ナイアンティック/株式会社ポケモン)に夢中になっている人たち […]

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第41回『人はなぜ物語を求めるのか』

 本書は物語論を通じて、人間の思考や理解の方法、さらには人間そのものを探求している。  例えば、自己紹介は自分の来歴を「物語」として語ることであるし、不幸にあった場合には「日頃の行いが悪いから…」と因果付けることで理解・ […]

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第40回『それでも三月は、また』

 あの日、多くの人々が言葉を失った。言葉を生業とする作家たちもまた。このアンソロジーは、詩人・作家17人による、震災後初めての、またはそれに近い作品を集めたものである。  在仙作家・佐伯一麦氏は「日和山」で、港町に住む親 […]

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第39回『一市民の反抗-良心の声に従う自由と権利』

 1846年7月下旬、当時コンコード郊外のウォールデン湖畔で暮らしていたヘンリー・D・ソローは人頭税の不払いにより逮捕され、刑務所に入れられる。誰かが替わりに税を払ったことにより収監は一晩で済んだが、ソローは自らの納税を […]

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第38回『日本の思想』

 手元にある本書は2013年3月15日発行の第93版である。初版の刊行が1961年ということなので、約60年余りで93ほど版を重ねたことになる。現在、流通しているものは、はたして第何版だろうか。  1914年に生まれ、第 […]

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第37回『釜ヶ崎から 貧困と野宿の日本』

 大学生のころより現地に通い、自ら日雇い労働を体験し、今では野宿者支援を行っている著者による、日本最大の「寄せ場」「ドヤ街」である釜ヶ崎のルポルタージュである。国の景気状況に左右されてきた釜ヶ崎の歴史と現状から、日本の貧 […]

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第40回『それでも三月は、また』

 あの日、多くの人々が言葉を失った。言葉を生業とする作家たちもまた。このアンソロジーは、詩人・作家17人による、震災後初めての、またはそれに近い作品を集めたものである。  在仙作家・佐伯一麦氏は「日和山」で、港町に住む親 […]

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第36回『古代ギリシャのリアル』

 なぜ本書を選んだかというと、著者・藤村シシンという人物に魅力を感じたからである。アニメ『聖闘士星矢』好きが高じてギリシャ研究家の道へ、という来歴もさることながら、本書からは「勉強は楽しい!」という氣持ちが溢れ出んばかり […]

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第35回『代替医療解剖』

 『フェルマーの最終定理』(2000)や『暗号解読』(2001)の著者であるサイモン・シンと、ホメオパシー研究者であるエツァート・エルンストが通常医療の代わりとして用いられている代替医療(ホメオパシー、カイロプラクティッ […]

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第34回『春にして君を離れ』

わたしがこれまで誰についても真相を知らずにすごしてきたのは、こうあってほしいと思うようなことを信じて、真実に直面する苦しみを避ける方が、ずっと楽だったからだ。  『春にして君を離れ』は、人生の節目に何度も読み返したくなり […]

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第33回『まなざしの地獄』

 「社会学をやっている」と言うと、「社会学って何をするんですか?」と毎回問われる。一言でいえば「できごとを他者や社会との関係から考える学問」だろうか。本書は社会学のお手本とも言い得る名著である。  本書の対象は1968年 […]

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第32回『陰翳礼讃』

 昭和初期に書かれた随筆である。便利な西洋の文明装置のコードやスイッチは、純日本風の家屋では目障りに感じられ、どのようにしたら調和させられるかと葛藤する様子から始まる。西洋と日本(東洋)の文明の発達、そして本質的な美意識 […]

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第31回『期待と回想』

 今年7 月20 日に亡くなった思想家、鶴見俊輔が対話を通じて語り起こした自伝である。晶文社より1997 年出された上下巻をまとめて文庫化したものである。  鶴見俊輔は多くの著作を残した。かれは純化し、体系化された「思想 […]

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第30回『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』

 数年前から、憲法記念日(を含む連休中)には日本国憲法を読むことにしている。  この本は、井上ひさし氏が、憲法の中でも「これだけは読んでおいてほしい」と思う前文と第九条を、小学生にもわかりやすいようにやさしい言葉にしてみ […]

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第29回『日本語は天才である』

 著者は数々の翻訳を手がけてきた柳瀬尚紀。かれが翻訳する上で駆使してきた、もしくは助けられてきた言葉遊びについての本である。  縦書き・横書き、漢字・ひらがな・カタカナ、読めない漢字にはふりがな(ルビ)を振る、といった表 […]

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第28回『新編 銀河鉄道の夜』

 「銀河鉄道の夜」は、言わずと知れた宮沢賢治の代表作である。しかし、実は作者生前未発表の作品であり、完成ではない。にもかかわらず、名作として謳われているのは、最も賢治らしさが出ている作品だからではないだろうか。  その世 […]

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第27回『風姿花伝』

 誰もが一度は耳にしたことがある書籍ではないだろうか。父である観阿弥とともに能を大成した世阿弥による、能の指南書、理論書である。  能の教えを説いた本であるが、その論の射程は芸能や芸術論に限られない。  かれの論を大づか […]

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第26回『はてしない物語』

 本そのものの魅力が詰まった一冊である。  表紙はあかがね色の絹で、動かすとほのかに光る。パラパラとページをくってみると、中は二色刷りになっている。小学生の頃、装丁に惹かれて母の書庫から引っ張り出したのが出会いだったと記 […]

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第25回『日本語ぽこりぽこり』

 エッセイは日常の微細な出来事に焦点をあて、読者に楽しく「振り返り」をもたらしてくれるが、本書はそうした営みを日本のみならず諸外国(主には米国)との往復を通して与えてくれる。このことは、筆者が「外国人」であって、日本語を […]