たまきさんサロン講座「地層・化石から読み解く 仙台の大地の歴史」
講師:高嶋 礼詩 氏(東北大学総合学術博物館館長)
主催:せんだい環境学習館 たまきさんサロン
日時:2022年5月29日(日)13:30~15:30
場所:せんだい環境学習館たまきさんサロン(開始会場)/自然史標本館(見学会場・現地解散)
たまきさんサロンの山口さん による講座タイトルの概要のご説明の後、高嶋礼詩 先生による 仙台の大地の歴史のお話が始まり、老若男女幅広い年代の方々が耳を傾けました。
たまきさんサロンのスクリーン(プロジェクター)で次々に映し出される、私には想像も難しい程のはるか昔、仙台の大地で起こっていたであろう様々な自然現象―――2000~1600万年前、活発な火山活動でサラサラ流れる溶岩。そのご火山活動が減少した時代(1500万年前ごろ)には仙台まで海の底。そして、また活発な火山活動が起こった800~600万年前は仙台西部に巨大カルデラ…―――などなど、大地が変化する際の様子等の復元画や動画に、驚きの連続でした。
仙台の大地に関するお話を聞いたのち、たまきさんサロンの外に出て、徒歩で自然史標本館へ移動。
館内では、見上げる程の高さがある地層の展示物や、仙台で見つかった貝の化石なども見たりした他、先カンブリア時代から順に国内外の化石などを見ていったり、鉱物、土器、石器、小惑星探査機に関する展示物、古地図など館のコレクション全体を先生の解説を聴きながら見る事まで出来ちゃいました。
個人的にはジュラ・白亜コーナーの「ステゴサウルスのレプリカ」や、宮城県で発見された「ベレムナイト」や「魚竜」といった三畳紀化石の展示コーナー(余談ですが、シニア世代の女性方々が宮城県南三陸町でみつかったベレムナイト化石を見て『ロマンだねぇ~!』とお話していらっしゃった姿も、印象に残りました。)、そして「放散虫(微化石)」の展示コーナーも、とても興味深かったです。
(私は小学生の頃にも何度かこの標本館を訪れた事があったのですが、高嶋先生による解説を聞くのは今回が初めてだったので、更に学びを深めることが出来ました。)
最後に、先生に展示物を見て氣になった事を自由に質問できる時間があったのち、ここで現地解散したのでした。
今回の講座開始時に頂いた、仙台周辺の地層などの資料、カラーで分かりやすく、とても勉強になりました。また、私の個人的な感想ですが、先生のご専門は白亜紀とのことでしたので、今度は是非そちらのお話ももっと聞きたいなと思いました。
(仙台市 海魚爬トン)