編集部だより

第7回せんだい短編戯曲賞 リーディング公演 

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2022年3月6日(日)14:00~16:00 せんだい演劇工房10-BOX
 

 偶然、ちらしを手に入れ、氣になる役者さんが出演しているのを知り、どんな作品が上演されるのか事前情報を全くいれずに、友人と見に行ってきました。
 第7回大賞受賞作品は、刈馬カオス氏作『異邦人の庭』(演出 大河原準介氏)と北島淳氏作『春の闇』(演出 真田鰯氏)の2作です。
 

 事件当時の記憶を失った死刑囚の女性と支援団体のメンバーである演出家との会話劇『異邦人の庭』は現実に起こった猟奇的な事件もモチーフにされていて、死刑制度に対する社会への問題提起も含んだ野心的な作品でした。演出もシンプルでありながら、この重いテーマを巧みに表現していて、とても見応えがありました。映像作品としても見てみたいと思いました。
 

 一方、『春の闇』は、『異邦人の庭』とはまったく趣の違う作品で、場に慣れるのにすこし時間がかかりました。不条理コメディというのはこういうものを指すのでしょうか。言葉遊びから自己存在の意義を問う哲学的なお芝居で、なんといっても役者さんたちがとても楽しそうに演じているのが印象的でした。
 

 毎回、受賞作品と最終候補作品を一冊にまとめた戯曲集も販売されています。これまであまり関心をもってこなかった戯曲というものを、ちゃんと読んでみたいなぁと思ったりしております。(読むものが多すぎて追い付かなそうですが…)

 2013年から始まったこの賞は、現在、第8回公募作品を募集中です。(3/31(木)締切)

 今後もこの賞が、仙台に留まらず、全国で上演されるような舞台へ発展することを期待しています。

「まなびのめ」編集部 庄司 真希

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