闇を見に行くのか、光を見に行くのか
青葉区錦町にあるギャラリー【SARP 仙台アーティストランプレイス】で、友人で写真家の伊東卓さんの写真展が来週11月2日(火)から始まる。
これまでの作品は、基本モノクロで、リフォーム前の空き部屋や空き家の壁や襖等を写したものが多かった。壁のしみや剥がれかけている壁紙や少し覗いて見える押し入れの暗闇や、かつて人間の生活が確かにそこにあった証と残り香のような、その静かだけれど圧倒的な何かに、実は見終わる度に、(心の中で)頭を抱えている自分に氣づく。
感想を言葉にすぐ出来なくて、それが少しばかり悔しくもあり、そそくさと会場を後にしたこともある。それは、安易に「わかろうとしている自分」への情けなさからだろうか。
伊東さんは、令和2年度宮城県芸術選奨写真部門新人賞を受賞。前回の「光の穴」からは、室内から屋外への変化が見られた。
先日、偶然、せんだいメディアテーク一階のイベントチラシ等が置いてあるテーブルで情報収集をしていたら素敵な写真展の案内はがきを見つけた。よく見ると、伊東さんの写真展のものだった。
闇と光に色が加わったのか、と来るべき変化を受け止めている自分がいた。
伊東さんにとって、それが表現方法の「変化」と言えるものなのかも尋ねてみたいところだ。
来週、その写真を直接見られることを楽しみにしている。
今年五月には、SARP内に喫茶frameがオープンした。
また仙台に立ち寄りたいスポットが出来てとても嬉しい。
(ちなみに早速、「まなびのめ」を設置していただきました)
2021.11.2(火)〜2021.11.7(日) 11:00〜19:00(最終日17時まで) スペースAB
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SARP仙台アーティストランプレイス
〒980-0012 仙台市青葉区錦町1-12-7 門脇ビル1F
問い合わせ sendai.artist.run.place[atmark]gmail.com
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