参加体験記

大震災を生き延びる知恵

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第176回オープンカレッジ
「大震災を生き延びる知恵 ~ライフラインと建築設備の地震被害と対処~」

講師:渡邉 浩文 氏(東北工業大学建築学科 教授)
日時:2009年2月18日(水)
場所:東北工業大学一番町ロビー4階ホール

 地震は身近に起こる災害なので、どんな話が聴けるか興味があり行って来ました。
 東北工業大学生のゼミも兼ねて行われた為、学生さんが多く一般の参加者は少なめでした。
 大震災の時、都市機能の生命線を支えるライフライン(電氣、水道、ガス、情報通信、交通)が途絶してしまいます。
 仙台市では、ライフラインの地震対策に力を入れているそうですが、現状はどうなのでしょうか。
 解説の中で、工大生の方の卒論のテーマとして、築30年以上の建築設備(病院、老人ホーム、マンションなど)の耐震調査の結果や、安定地盤上と軟弱地盤上での危険な上水道配管(老朽管他)の被害予測の研究データが報告されました。
 古い建物の設備機器には不安な箇所も多く見られ、軟弱地盤上の危険管のある地域では給水途絶の恐れがあることが分かりました。
 現状では、まだまだ対策は不十分であり不安を感じました。
 大震災を生き延びるには?
 過去の被災例からも水道の復旧には時間がかかっていることから、水の確保が最も重要になってきます。
 最低でも3日間は生き残れるための水は必要です。(一人一日3リットル×3日間)
 「水は生きていくためには必要不可欠なものであり、蛇口を回せば当たり前のように水が出る。この有り難さを意識して生活していないのが現状である。」と言っていた渡邉先生の言葉は印象に残りました。
 宮城県沖地震が99パーセントの確率で起こると言われてから5年が過ぎました。
 地震に対する必要最低限の備えは、やっておくべきだと思いました。

(仙台市泉区・男性 H.M.)

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