隔年で開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭が10月7日(木)から開催されています。(10月14日(木)まで開催)17回目の今年は、コロナ禍継続中ということもあり、オンライン開催となりました。
前回の2019年第16回の映画祭では台風19号が直撃するなか山形入りし、見ようと思っていた作品がほぼ上映中止。帰りの高速バスも新幹線・在来線も止まってしまい、急遽1日延長して滞在することになったことを思い出します。
山形に滞在できないのは残念ですが、今年の上映プログラムを見るだけでもわくわくしています。今週末は家にこもってドキュメンタリー三昧です。
フレデリック・ワイズマンの『ボストン市庁舎』という作品が氣になっていますが、ワイズマンだけに4時間34分……。家の小さなパソコンで集中できるか微妙です。これはのちのち映画館で上映されるときにとっておこうかと思案中です。
絶対見ようと思っているのは、宮城県白石市出身の我妻和樹監督の新作『千古里の空とマドレーヌ』です。震災から1年後の宮城県南三陸町を舞台に、お菓子づくりを再開した一人のパティシエと、彼の夢に共感し応援しようと集まったボランティアたちとの関わりを追う作品です。『波伝谷に生きる人びと』『願いと揺らぎ』に続き、震災以前から長期にわたり、南三陸の人々とその生活を見守り続けている監督の作品がとても楽しみです。
作り手の氣持ちを考えると、大きなスクリーンで見せたかっただろうなという無念な想いも受け止めつつ、いつかその日が来ることを願いながら、今年はオンラインで楽しみたいと思います。
ちなみに、『千古里の空とマドレーヌ』は、10月13日(水)から12月30日まで公式サイトでも、オンライン配信されます。見逃した方はそちらをご利用ください!