足立美術館展「横山大観、竹内栖鳳、華やかなる名品たち」
日時:2021年4月24日(土)~6月6日(日)
場所:宮城県美術館
コロナ禍で外出も控え氣味になる昨今ですが、開催期限も迫ってきたことから、6月3日(木)に足立美術館展へ配偶者と出かけてきました。駐車場は満車状態で、駐車場整理員の誘導に従い正規の駐車範囲外でしたが駐車できました。
人出は結構あり、チケット購入後も2階展示室入口までの階段に10数人程の列ができていました。それほど混んでいるという事でもないのですが、想像以上に人が来ているという印象でした。美術展終了が近いためでしょうか。
足立美術館展では横山大観などの日本画作品66点が展示されていました。横山大観の作品は13点です。他に竹内栖鳳や川合玉堂など34名の作家の作品がありました。日本画愛好者の配偶者に言わせると、全体に小ぶりだということです。
足立美術館には120点ほど横山大観の作品があり、同館では20点ほどずつ順次展示公開されているとのことです。ですが、同館は島根県安来市にあり、遠路なので仙台から氣軽に行けるところでもありません。10年くらい前に、山陰地方へ家族旅行の予定をたて、足立美術館も計画に入れていたのでしたが、折り悪く、台風の襲来と重なり、やむなくキャンセルしたことがあります。
さて、絵心があるとは言えない小生ですが、いくつか引かれる作品がありました。大観の「雨霽(は)る」、東北出身の作家酒井三良の「北越雪信」です。2作品とも墨画です。その昔、白黒写真の焼付け、引き延ばしを楽しんでいたこともあり、白黒だけで表現する面白さに興味がありました。美術館で配布されている河北新報美術展号外版にはこの絵が紹介されています。「雨霽る」は「雨上がりの山麓に立ち込める霧が上昇し、空へ広がる浮遊感を墨一色で表した秀作だ。かなたにどっしりとそびえる富士山の崇高さが際立つ。」ということです。
県美術館の移転話も立ち消えになりましたが、閑静で緑に包まれた周辺環境は捨て難いものです。「雨霽る」の絵はがきを購入し、帰路につきました。
(仙台市 島田昭一)