SMMAクロストーク・セッション
仙台市天文台×仙台市博物館「天文学の今と昔」
日時:2009年11月22日(日)
場所:仙台市天文台加藤小坂ホール
最新の観測調査を行う仙台市天文台を舞台に江戸時代の天文学を語る、そんな魅力的な企画に心惹かれて、仙台市博物館と仙台市天文台のクロストークに参加してきました。
トークは驚きの連続。天文学者に限らず医者や絵師など様々な職種の人が観測を行っていたこと。現代では想像も出来ない低倍率望遠鏡で惑星の模様まで見ていたこと。江戸時代には発見されていなかった惑星の存在を他の惑星の観測記録から想定し、地球外生物(宇宙人)の存在も考えていたこと。そして、詳細なカレンダーが無いために、人々は月の形から季節の移り変わりを読み取っていたということ。
国際宇宙ステーションや他惑星の調査など宇宙が身近になってきた現代ですが、一方で月や星を眺める時間が少なくなってきているように思います。「夜空の月に季節を感じ取っていた江戸時代の人々のほうが、私たち以上に天文学を生活に取り入れていたのだなぁ…」と強く感じたクロストークでした。