参加体験記

縄文人の木の実利用―世界から考える―

  • LINEで送る

縄文講座「縄文人の木の実利用―世界から考える―」

講師:松山 利夫 氏(国立民族学博物館 教授)
日時:2010年2月21日(日)13:30~15:00
場所:仙台市縄文の森広場 体験活動室

 第3回縄文講座とありましたが、私は初めての参加です。
実のところ自分自身あまり興味の持てる分野では無く機会をつくらずにいました。ところが先日、渋滞を避け脇道へ入り車を走らせていると『縄文の森広場』ののぼりを目にし、「こんな所にあったの?」 意外にも私の生活圏内に位置していました。今度ぜひ立ち寄ってみようと思い、本日の参加に繋がった訳です。
 縄文人は木の実食としてブナ科のドングリを主食にしていたようです。ドングリはお米に匹敵するカロリーだそうです。
 世界のドングリ食習慣をもつおもな地域は北半球にあって、南半球にはその記録がなく、栄養価が高いもっとおいしいものがあったのでは?…と先生。
 東アジアでは商品として流通する韓国のドングリの澱粉で作った寒天状の食品「トットリムック」があります。ムックの(ク)は発音しないのだとか。ほかにもドングリご飯、ドングリ餅、粉を加工したお好み焼きのようなものがあります。
 アメリカ西海岸においては人間の背丈に合わせた貯蔵庫などの資料も紹介されました。日本では加熱処理や水さらしによるアク抜きなど加工技術が優れていたようです。さすが日本人!現在に通じるものがありますね。
 講師の松山先生は大阪で文化人類学を専門とされているとの事で、考古学的な研究よりは民俗学寄りなお話についつい力が入ってました。狩猟や、寝たり、絵を描いたり、ゆったりした時間を過しているオーストラリア、アボリジナル民俗の話等、聴く側としては2倍楽しめる内容でした。

(仙台市太白区・主婦A)

  • LINEで送る