<オープンカレッジ>『法科学における音声・聴覚の基礎知識』
講師:木戸 博 氏(東北工業大学情報通信工学科)
日時:2010年4月23日(金)18:30~20:00
場所:東北工業大学一番町ロビー 4階ホール
木戸先生の警察庁→防衛庁→科警研→現職と経歴をお聞きし、講習への期待感が一氣に高まりました。
ハの字型の声帯を振動させ発声した音源が、音声として聴覚に伝わる仕組みを理解しました。音声を波形で表現、更に3次元表示で声紋を分析する作業は、捜査の様子を見ているかのようにリアルでした。
人間が音として知覚できる周波数と強さを可聴範囲と言い、若年層に不快なモスキート音で代表される年齢での違いを実際に体験!参加者は高校生~ご年配の方まで幅広く、お隣同士でその差に驚きました。
声紋鑑定では録音されている事が必要ですが、目撃者ならぬ耳撃者の証言を基に再現する音声モンタージュが期待されています。しかし耳撃者の語彙力や知識によって差が生じ、捜査の助けにもなりますが、最終的に人間が判断するので冤罪の可能性は無くならないようです。
声年齢の研究では、実年齢と声年齢に差があり、テンポ良く・張りがあり・声をキープしつつ・抑揚を付けると声のイメージは若いようです。
(仙台市若林区・女性 太陽)