<芹沢銈介コレクション インド・インドネシアの染織> 講演会
「インド 大地の布」
講師:岩立 広子 氏(フォークテキスタイルミュージアム館長)
日時:2010年6月5日(土)13:30~15:00
場所:東北福祉大学 芹沢銈介美術工芸館
手の込んだ刺繍に、ミラーがあちらこちらにはめ込まれている。なんとも可愛らしい子供用ワンピースの民族衣装。芹沢銈介コレクションのチラシの表面です。「これはどうしても観たい!」そんな思いに駆られ東北福祉大へ。
そこで展示にあわせた講演会「インド 大地の布」を拝聴しました。
講師は岩立フォークテキスタイルミュージアム館長の岩立広子氏。1970年、初めてインドに行き、今も生きつづける民族の染織にカルチャーショックを受け現在までに80回もインドを訪れ7,500点あまりのコレクションをされているそうです。
講演中のスライドで紹介された、中間色でエレガントな「カシュミールショール」、インドの魅力が際立つ「カンタ」、バンジャーラの刺繍などなど、その風土と歴史に古き良き日本の手仕事が重なりました。
インドでは良質のアカネ(植物の根)が採れることもあり、布地を染めたその赤は見事で、まさに「大地の布」でした。
衣服や家の壁にミラーがはめ込まれるのは夜中の動物よけや、魔除けの意味などがあり子を思う親の愛情の表れなのだとか……。
チラシを見て惹かれたのは、きっとこの「大地の赤」と愛情一杯のミラーのせいだったと思うのです。
(仙台市太白区 主婦A)