特別展「ニューヨーク展開催記念 型絵染の巨匠 芹沢銈介」
ギャラリートーク
日時:2011年2月5日(土)13:30~15:00
場所:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館
型染は自分でもやったことがあり、興味がありましたが、芹沢銈介作品は今回はじめて見ました。普段のギャラリートーク参加者は5、6人程だということでしたが、今回は20~30人が集まりました。
作品自体のデザインや色使いも面白く、そこに作品の解説をしてもらえることで氣付きが多くなったように思います。帯の色使いが紅型風だと感じたところに、芹沢銈介が沖縄で紅型の影響を大きく受けたという話を聞き、答え合わせしているようで楽しめました。
「型絵染」という呼び名は、重要無形文化財保持者として認定された折に案出されたそうです。型染が型彫りや型付け、染めの工程を各専門職が分業で行うのに対し、芹沢銈介がスケッチから型起こし、彫り、染めなど全工程を一貫して行っていたため、分業の型染と違いを出すためにこの呼び名が出来たそうです。これまで「型絵染」という言葉を聞いたことがなく、型染と何が違うのだろうと疑問に思っていたので、早々に疑問が解けてすっきりしました。
その他にも、独特の文字や文様のデザインの解説に始まり、作家本人の生い立ちや作品が作られた背景、モチーフとなった町や村の話など、作品を見ただけでは分からない裏話や作家の思い入れを知ることが出来、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
(仙台市宮城野区・女性 liadhu)