編集部だより

映画は社会を映し出す鏡

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 昨年11月末から、「まなびのめ」編集部に参加しています庄司と申します。どうぞよろしくお願い致します。

 初の「編集部だより」なので、何を書こうかと悩みましたが、せっかくなので、三度の飯の次に(?)好きな映画について書きたいと思います。ちょうど、年末年始に興味深い映画を見て、もやもやと考えていたところです。

 12月に見たのは、イギリスの名匠ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』で、1月に見たのが、昨年のカンヌ映画祭で韓国映画初の最高賞パルム・ドールを受賞した韓国映画の『パラサイト~半地下の家族』です。カンヌ映画祭というと、日本映画の『万引き家族』も前年に、パルム・ドールを受賞して大きな話題になったことは皆様もご記憶のことと思います。

 『パラサイト~半地下の家族』は、ネタバレ厳禁と言われている作品なので、詳しいことは書きませんが、2月20日に発表される米アカデミー賞で、外国語映画賞のみならず、作品賞にもノミネートされている画期的な作品です。

 今年のアカデミー賞でもう一つ話題なのは、昨年日本でも公開された『ジョーカー』です。アメリカンコミックス『バットマン』の敵役で有名なジョーカーが生まれるまでの物語です。これまでもジャック・ニコルソンやヒース・レジャーなどが演じて話題になった役どころです。

 この4つの映画に共通することは、『貧困』や『格差社会』に生きる人々、また不寛容な価値観が蔓延しつつある社会を描いているところだと思います。日本だけでなく、韓国、イギリス、アメリカ(『ジョーカー』は厳密には時代設定が現代ではないようですが)と国や文化は違えども、今、このテーマに共感する観客が多いということなのかもしれません。

 「映画は社会を映し出す鏡」という言葉をよく耳にします。プライベートでまでそんな辛いものを見たくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、時には、そんな視点で映画を見てみるのも、ニュースや新聞とは違った形で世界を知る機会になるかもしれませんね。

「まなびのめ」編集部 庄司 真希

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