能box体験講座 宝生流 「羽衣」の謡と仕舞
講師:平山 貴裕 氏(仙台市能楽振興協会)
日時:2019年4月17日(水)~6月6日(木)
【発表会:6月8日(土)13:00~】
文化発信が一層盛んになってきた若林区、倉庫を改築した「能BOX」にて宝生流の謡いと仕舞のワークショップに参加して参りました。
謡曲「羽衣」はどの流儀でも扱っている初学者にももっともスタンダードなストーリーです。宝生の舞は公家舞といってよいほど、動きをうちに込めた控えめな扇使いが印象的でした。(金剛流とは対照的です)
稽古自体は舞台裏の「鏡の間」というライブハウスで言うところの前室みたいなところで行う感じです。本来は装束を整えたり舞の確認をしたりするところです。中には大鏡が巡らせてある能楽堂もあります。
京都では「一般人はプロ能楽師にはなれんし舞台も出れんけどええか?」と先生に言われ、「はい、それでもいいです」ととりあえず稽古していたのですが、それがこんな形で能舞台を踏めると思っていなかったので嬉しかったです。昔習った川崎先生や門下の方々(金剛)のお陰を実感しました。
プロになれないって人に月3000円でこれだけ教えてくださった事に20年過ぎてはじめて氣がついて恐縮で冷や汗が出ます。
今回の宝生の先生も、勿論皆さんも、真剣で誠実な方ばかりで稽古も本格的でした。本氣で取り組むというのは氣持ちのいいものですね、伝統芸能の伝承の奥深さにも感銘を受けました。
(仙台市宮城野区 zilch artifact)