小企画展「絵本原画 小野かおる」展示解説
講師:宮坂 敦子 氏(宮城県美術館学芸員)
日時:2012年4月29日(日)午後2時~
場所:宮城県美術館 本館展示室2
宮城県美術館では「世界遺産 ヴェネツィア展」を開催しており、GWということも手伝ってか?なかなかの賑わいです。私は小企画展の「絵本原画 小野かおる」の展示解説が目的なので、皆さんとは違うドキドキ感で会場入りしました。
昨年8月の絵本原画名品展 ~記憶の底のたからもの~を鑑賞した際に自分で観てまわる場合と作品や作者についてのお話を伺いながらでは理解もまったく違い、作品の表情が変わって見えました。そんな経験から機会を無駄にしたくないなぁと足を運びました。そのかいあって、なんと学芸員の宮坂さんとマンツーマンの展示解説となりました。(贅沢な時間!!)
小野かおる氏(女性)はどちらかというと子供うけするような絵ではなく細部にわたって描き込むような形を得意としています。時間差のある内容を同一画面に表わすなど絵巻物などで扱う手法や、カメラを高い位置から覗いて映したような映像的な描き方など子どもだけでは無く大人も引込まれる作品です。横型の構図から天高く飛び上がる様などは縦型の画面に急変させ、ページをめくったときのオドロキに効果を発揮しています。解説を聴きながら絵本づくりの表現として作者自身が楽しんでいるのが良くわかりました。
原画に残るセロハンテープのあとやシミなどから長い年月は伺えるが、線一本一本がイキイキとし、動きもダイナミックで時間の経過を感じさせない良い画でした。
「ごろぴかどーん」で雲から転げ落ちたかみなりのこどもたちをむかえに来たごろぴかかあさんが、雲にむかってこどもたちを蹴り上げるシーンは我ながらよく描けていると小野かおる氏から聴いているとのこと。なるほど迫力ある自慢の足が描かれていました。
宮坂さんによると宮城県美術館では10,000点の絵本原画を収蔵しているとのこと、春夏秋冬で鑑賞できるぐらいの機会をつくってほしいです……。
昨年8月の絵本原画名品展 ~記憶の底のたからもの~を鑑賞した際に自分で観てまわる場合と作品や作者についてのお話を伺いながらでは理解もまったく違い、作品の表情が変わって見えました。そんな経験から機会を無駄にしたくないなぁと足を運びました。そのかいあって、なんと学芸員の宮坂さんとマンツーマンの展示解説となりました。(贅沢な時間!!)
小野かおる氏(女性)はどちらかというと子供うけするような絵ではなく細部にわたって描き込むような形を得意としています。時間差のある内容を同一画面に表わすなど絵巻物などで扱う手法や、カメラを高い位置から覗いて映したような映像的な描き方など子どもだけでは無く大人も引込まれる作品です。横型の構図から天高く飛び上がる様などは縦型の画面に急変させ、ページをめくったときのオドロキに効果を発揮しています。解説を聴きながら絵本づくりの表現として作者自身が楽しんでいるのが良くわかりました。
原画に残るセロハンテープのあとやシミなどから長い年月は伺えるが、線一本一本がイキイキとし、動きもダイナミックで時間の経過を感じさせない良い画でした。
「ごろぴかどーん」で雲から転げ落ちたかみなりのこどもたちをむかえに来たごろぴかかあさんが、雲にむかってこどもたちを蹴り上げるシーンは我ながらよく描けていると小野かおる氏から聴いているとのこと。なるほど迫力ある自慢の足が描かれていました。
宮坂さんによると宮城県美術館では10,000点の絵本原画を収蔵しているとのこと、春夏秋冬で鑑賞できるぐらいの機会をつくってほしいです……。
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