参加体験記

「気になる」子どもと発達障害

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東北大学リベラルアーツサロン第18回 「気になる」子どもと発達障害

講師:本郷 一夫 氏(東北大学大学院教育学研究科 教授/研究科長・学部長)
日時:2012年9月14日(金)18:00~19:45
場所:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア

 氣になる子どもとは、どういう子どもだろう。講座のタイトルに興味をひかれ、参加しました。
 講師の本郷先生は発達心理学と発達臨床心理学を専門に研究されていて、西暦2000年頃から氣になる子どもの相談が増加してきたので、今まで特に注意して研究してきたそうです。
 では、氣になる子どもとは?

 「じっと我慢していることができない」
 「ふとしたことで乱暴な言葉を発する」
 「ルールを守らずに自分勝手にふるまう」

 このような子どものことを指しています。要因は家庭環境や発達障害、性格氣質など様々です。発達障害などの診断名がある場合と、診断名がない場合があります。
 主な要因は家庭環境に関係しているのでは、と思いながら話を聞いていました。しかしそのように単純ではないようで、先天的な場合もあるそうです。リベラルアーツサロンではラウンジテーブルごとに意見交換を行う時間があります。私のテーブルには児童養護施設に勤務している方がいて、「生活環境や家庭環境だけが原因とは言えない。どうしても我慢できない、みんなと普通に生活できない子どもがいる。その事実を直視することが大切です」という話をききました。
 本郷先生が講座の最後に5 つの支援案を挙げましたが、その中に「早期からの継続的な支援」がありました。私たち大人が診断名の有無にかかわらず氣になる子どもを正しく認識することが、支援の糸口になるのではと感じました。

(仙台市太白区・男性 K.K.)

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