参加体験記

食と農と放射能セミナー

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食と農と放射能セミナー
家庭の食事からの放射性物質摂取量調査結果について

講師:和田 伊知朗 氏(日本生活協同組合連合会商品検査センター)
日時:2012年10月18日(木)13:30~15:30
場所:みやぎ生協黒松店集会室

主催:MELON(みやぎ環境とくらしネットワーク)

 日本生活協同組合連合会(日本生協連)では、「食の安心、安全」を第一とする観点から、昨年の大震災以来食生活の調査を続けてきています。福島の原発事故以来食品放射能汚染問題が巷で取り上げられ、過剰反応や風評被害まで起きているので、一般家庭の日々の食事に含まれる放射性物質の量の調査を実施しました。
 陰膳方式といって、家庭での普段通りの食事をもう1食余分に用意して、2日分を混合して検査先へ送り、そこでゲルマニウム半導体型検査器にかけて、放射性物質の摂取量を測定します。
 今回の検体は334件、そのうち検出限界以上の放射性セシウムが検出されたのは3件(1%)でした。検出されたような食事を1年間継続して食べたと仮定した場合の食事からの内部被ばく線量は0.019 mSv~0.047 mSvと推定されました。これは「年間許容線量1 mSv」に対して約1/20となり十分低い線量と考えられます。
 放射性物質は自然界(宇宙線)や大地にも存在していて、食物も○○産だから、とことさら神経質にならずに新鮮なものを摂取できるといいですね。子育て中の福島の女性が「説明を聞いてかなりほっとした」という感想だったそうです。継続して検査を実施して情報提供してほしいです。

(庄子 都)

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