編集部だより

新しい学会

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 「まなびのめ」最新号のテーマは「新しい学会・研究会」でした。そもそも読者の方々の「学会」のイメージってどういうものでしょうか?

 「学会」はその分野の研究者たちが集まって、お互いに知見を深めたり批判をしあったり、知的な刺激を与え合う共同体です。ある程度共通の課題に関心を持ちつつ、異なる意見を持った人々の集まり、とも言えるかもしれません。そういう意味では、社会の理想的な縮図であるかもしれません。しばしばマンガなどで描かれるような「異論を唱えたら学会から追放された!」などといった、特定の人を排除するようなことは基本的には起こりません。

 上に書いたように、「学会」は共通の課題関心を持った人たちの集まりです。この課題関心は、当然ながら、時代や社会の変化に応じて変わっていくものです。それまでになかった大問題が現れることもしばしばです。「新しい学会」は、まさにこうした「新しい問題」に応じるものだと言えるでしょう。

  わたしが入っている学会でも、比較的最近設立されたものに「日本マンガ学会」(2001年設立)というものがあります。これはマンガ研究者たちの集まりですが、マンガ家や編集者など、マンガに関わりのある人々が広く参加しています。
  もしくは、同僚の先生が関わっている「移民政策学会」(2008年設立)や、知人が理事に加わった「日本ソーシャル・イノベーション学会」(2018年設立)なども、この10年くらいに立ち上げられた学会です。

  近年では、専門の研究者のみならず、研究者でない人たちも広く年次大会に参加できるようになっている場合もあります。学会の年次大会は、毎年度全国各地持ち回りで開催されるのですが、例えば日本マンガ学会ではその土地ゆかりの作家さんを呼んで一般の人でも参加できるようなシンポジウムを開催しています。「まなびのめ」でも、そうした公開シンポジウムの案内が掲載されたりもしています。

 宮城県、特に仙台市は毎年多くの学会が開かれる場所でもあります。読者のみなさまも、機会があれば是非一度、足を運んでみてください。

「まなびのめ」編集部 寺田征也

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