編集部だより

「明治150年」の記念の仕方

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 今年は「明治150年」として1868年から現在に至るまでの150年あまりの日本の歩みを振り返る催事が各地で行われています。そのためいたるところで「明治150年」というフレーズを耳にしました。それとともに、「明治150年目」という発言もたびたび聞きました。正確には、今年は明治元年(1868)から151年目ですね。

 150年と151年目はさておき、仙台のまちなかを歩いていると、「明治150年」よりもむしろ次の記念の仕方の方をより多く目にしました。「戊辰戦争150年」「戊辰150周年」です。

 「戊辰戦争150年」の方は、10月26日から開催されている仙台市博物館の特別展のタイトルです。仙台博物館のホームページには企画趣旨が次のように記されています。「今から150年前、仙台藩は奥羽越列藩同盟を主導して新政府軍と戦い、降伏して明治の世を迎えました。本展覧会では、幕府崩壊の契機となった開国から、鳥羽・伏見の戦いを経て、会津藩救済のため奥羽越の諸藩が結成した列藩同盟とその戦い、更に降伏後の歴史までを、仙台藩および東北の視点から紹介します。」(http://www.city.sendai.jp/museum/tenji/tokubetsuten/annai.html)

 もう一方の「戊辰150周年」は仙台駅の駅ビル内に掲示された福島県会津若松市のポスターに記されていました。会津若松市では、「会津若松市戊辰150周年記念事業」として昨年から様々なイベントを開催しているそうです(http://boshin.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/)。

 戊辰戦争で新政府軍に敗れた東北の諸藩。「明治」を記念するのは戊辰戦争の勝者で、「戊辰」を記念するのは敗者である東北――150年経ってもこの構図が引き継がれていることは、郷土の歴史が現在に対してどのような意味を持っているかということを考えると、大変興味深く感じます。さらに紹介したいのは北海道で行われている記念行事です。

 「本道が『北海道』と命名されてから150年目となる2018(平成30)年を節目と捉え、積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、感謝し、道民・企業・団体などと一体となってマイルストーン(節目の年)として祝うとともに、未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指して、次の50年に向けた北海道づくりに継承していきます。」(https://hokkaido150.jp/about/)これは、現在北海道で行われている「北海道150年事業」の基本理念です。

 日頃、仙台に住んでいると、戊辰戦争との関係で「明治150年」を意識することは簡単ですが、さて、命名150年を記念した「北海道150年」はご存知ですか?

「まなびのめ」編集部 佐々木隼相

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