参加体験記

復興のための生活構築学

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復興大学公開講座「復興のための生活構築学」
いのちを救う-災害時における医療者と非医療者の役割、連携のあり方-

講師:大河原 雄一 氏(東北薬科大学保健管理センター 教授)
日時:2013年2月16日(土)13:00~15:00
場所:TKPガーデンシティ仙台(アエル21階)

 「復興大学」では、宮城県内の学都仙台コンソーシアム参加大学を中心に、復興のための人材育成や教育復興支援などの事業が行われ、今年度は市民に向けても公開講座が開催されたので、その中の1コマを受講してみました。
 「救急医療と災害医療の違い」なんて普段は考えてもいませんでしたが、前者は「平常時」を念頭においたもので、「目の前の患者さんの命を救う」ことに全力が注がれるのに対し、後者は「一人でも多くの命を救うこと」が最大テーマ、との説明に、なるほど、と。
 災害時の制約された条件下では、多くの疾病者に対して最善の治療を行うために、緊急度・重症度を見極めて優先順位を決めていく必要がどうしても出てきます。それをトリアージといい(おぉ、ドラマで聴いたことがある)、医療者が少なかったり、いなかったりの現場では、「非医療者の市民自身がトリアージをする場面もありますよ」と。そこで、具体的ケースを示して4段階の優先度を決めていくシミュレーションもしてくださいました。自己呼吸数、自己歩行ができるかどうか、ヤケドの場合は熱傷範囲の割合などなど、すぐに全てを覚えられはしませんが、一度でも話を聴いていればちょっとは違うかな、とも思えます。
 震災当時、被災地での災害医療現場にいらした大河原先生ならではのお話もあり、真摯な人柄のにじみでるような講義と感じました。
 会場は年配者ばかりでなく、制服姿の高校生も見受けられ、市民の関心の高さを窺わせました。

(仙台市 マエニ・ススム)

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