若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命―
日時:2013年3月1日(金)~5月6日(月)9:00~16:45
場所:仙台市博物館
伊藤若冲という名前だけは知っていたのですが、今まで大きな関心を持たずにいました。そんなおり、人づてに展覧会の観覧券をいただき、「無料なら」と観て来ました。
日本画にはお堅い印象があったのですが、この展覧会は全く違いました。動物や町の人々が、生き生きと描かれています。見ているこっちもワクワク、心浮き立つ感じです。虎や猿の絵では、輪郭を線で書くのではなく、毛を一本一本書き、それを何百本と連ねることで表しています。びっくりするほどふんわりです。近寄ってジロジロ見てしまうくらいの精細な描きこみ。素人の私でも、なんかすごいなあ、と感心してしまいました。
東日本大震災復興の応援という想いもコンセプトにあるようで、小さい子でも楽しめるような工夫が随所にされていたことも好感触です。展覧会といえば、静かなところでゆっくり鑑賞という風情が多いですが、こういう展覧内容を観ていると、ワイワイがやがや、ああでもないと賑やかに絵を観るのも良いかなと思ってしまいました。
思わず画集も買ってしまうほど、実に印象深い展覧会でした。眼福です。
(仙台市宮城野区・男性 ごぼう)