編集部だより

素材あれこれ

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 11月も終わりに近づき、だいぶ寒くなってまいりました。寒くなると暖かいセーターを着る方も多いと思います。では、それが何でできているかは氣にしていますか?

 まずパッと思いつくのはウール、つまり羊毛ですが、がっしり系、もっちり系、しっとり系など羊毛にも様々なタイプがあります。「ウール」としか表示のないものは何の品種の羊なのかが分かりませんが、毛質が硬いものはちくちくとした着心地になり、柔らかいものはなめらかな肌触りとなります。衣類に使われるのは軽くて柔らかい毛質のものが多いです。某量販店で10年くらい前から「メリノウール100%」を押し出しているのをご存じでしょうか。メリノ種の羊毛は白くて繊維が細く長く柔らかいため、糸にしやすく染めやすい、さらに着心地もよいという特長があります。

 最近よく目にするのが「カシミア」、「カシミアタッチ」という表記で、前者はふわっとなめらかでぬめり感のあるカシミアヤギの獣毛です。軽くて着心地がよいのですが、価格は安くはないですし、手入れも手間がかかります。後者はカシミアではなく、合成繊維であるアクリル100%です。カシミアほどではないもののなめらかな感触で、軽くて手入れが簡単、そしてかなり安価に手に入ります。日常使いには最適なものの、合繊繊維であるがゆえに安っぽい印象のあるアクリルを「カシミアタッチ」と表現するとはうまく考えたものだ、と感動しました。

 個人的に好きなのはヤクというウシ科の動物の毛です。ヤクの毛はふわふわと軽くてとても触り心地が良いです。しかしヤクは繊維がとても細く短く、(繊維が長いものと混毛しないと)糸にすることが難しいためか、わたしはこれまでヤクを使った衣類を見かけることはありませんでした。今年、ヤク50%、ウール50%のセーターが販売されているのを発見したのでとても氣になっています(この50%のウールが何の品種なのか表記してくれると嬉しいのですが)。

 ご自身が着ているセーターの素材は何でできているか、ぜひとも氣にしてみてください。

「まなびのめ」編集部 三上 志穂

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