記念講演会・討論会「仙台藩を守る!―藩主と夫人たち―」
日時:2013年6月15日
場所:仙台市博物館
学校でならった日本史にも世界史にも、まるきり興味をもてなかった。
「その時代自分がもし生きてたらそうであったであろう、農民はなにを考えて何歳で何をして何を夢見てどんなふうに暮らしてたのか」
「あの畑には何が植わっているのか、それがこの土地で栽培されるようになったのはいつ頃からで、なぜなのか」
「妖怪はいつまでいて、いついなくなった(ようにみえる)のか」
というような、私の知りたいことに対して、ほとんど何の手掛かりも得られなかった。
大名よりも足軽のことが知りたかった。
どんな人がどんなふうにかり出されて、何食って、なに考えて、村に戻ることができたなら、家族に何を話したのか。話さなかったのか。神や仏を信じたのか。いったい何を信じたのか。
大学で林学を勉強し、山林の生態学を学ぶうえで避けて通れない、
木地師のこと、たたら製鉄のこと、炭焼きや山仕事、猟、山の神さまのこと、山が神さまだったこと… こういうことの歴史をもっとちゃんと勉強したいと思った。 しかしこういうことは、日本の歴史のはずなのに、日本史ではないようだった。
一体どこ見たら書いてあるの?
きょう仙台市博物館でおこなわれた
「仙台藩を守る!―藩主と夫人たち―」と題された講演・討論会は
「女性からみた仙台藩」「天保飢饉のころの領民からみた藩主、伊達家」
という、まさに自分がずーっと知りたくて、日本史の教科書には書いてないこと。
私は普段「宮城歴史資料保全ネットワーク」の、被災した古文書のレスキュー活動に参加し、古文書読解の勉強をしている。
日頃目にしている文書を読み解くことのなかに、私が知りたかったことがたくさん含まれているのだなあ…
そっか。古文書勉強しよう! と改めて思った。
(ばたこ)