編集部だより

前略、裏「名著への旅」

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 もうすぐ8月になります。この夏にも、国内外に旅行に出かける読者のみなさんもいるかと思います。わたしはと言いますと、毎年恒例となりつつある学生引率で宮城県内を巡る他は特段出かける予定はなく、日々淡々と仕事をすることになりそうです。
 旅行は旅先での食べ物や買い物なども楽しいですが、個人的には移動中が一番好きだったりします。新幹線ではどんな駅弁を買おうか迷ったり、高速バスではサービスエリアでお土産を見て回ったり、がとても楽しいです。
 そうした移動のなかでも、空港は格別です。飛行機の機内も、機内食や映画などもありますが、それ以上に空港がとても好きです。国内線でも国際線でも、常にフライトよりも2時間以上早めに空港に着いておいて、あてもなくフラフラ散歩したり、フードコートでご飯を食べるようにしています。

 最近、マンガ研究をしている先輩に『前略 雲の上から』というマンガを教えてもらいました。空港好きの上司に付き合わされるサラリーマンを描いた物語、というか空港マンガです。羽田空港は当然ながら、小さな地方空港のオススメスポットや名産品、果ては特定の航路の楽しみ方に至るまで取り上げられていて、読んでいると空港に行きたい氣持ちにさせてくれます。仙台空港やおいしい庄内空港など、東北地方にある空港も、当然登場しています。普段見慣れているものも、よその人の目線からだと違った角度で見えるものですが、このマンガは、いつもとは少し違った視点から空港を楽しむ可能性を示してくれているので、オススメです。

 また、先日亡くなられたグルメマンガの巨匠、土山しげるさんの『流浪のグルメ 東北めし』も当たり前のものを新鮮に見せてくれる作品です。ひとり旅の青年を伝説のトラックドライバー・ハンター錠二が東北グルメスポットに導くこの作品では、なんとお馴染みの半田屋が一番最初に紹介されたり、そばの神田が登場するなど、地元民目線からすると「わかってらっしゃる!」なチョイスがこれでもかと登場します。

 今年も暑い日が続くかと思われます。非日常的な空間に赴くことも楽しいですが、お家でゆっくりこうした旅マンガ、グルメマンガを読みふけるのも有意義かもしれません。そんな過ごし方にピッタリな、裏「名著への旅」でした。

「まなびのめ」編集部 寺田征也

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