編集部だより

だまされました

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 先日、初めて福島県の諸橋近代美術館に行きました。あまりにきれいな美術館で驚きました。天氣が良かったこともあり、写真を撮らずにはいられませんでした。こちらの美術館はゼビオ株式会社の創立者である諸橋廷蔵氏により作られたそうです。サルバドール・ダリの作品を多く収蔵しており、ダリ作品の収蔵数においては世界でも3本の指に入るようです(わたし調べ)。

 4月20日(金)~6月24日(日)は企画展「夢幻×無限 ~エッシャー、ダリ、福田繁雄~」が開催されており、視覚的トリックを用いた作品、いわゆる「だまし絵」を主体とした展示でした。今回の編集部だよりのタイトルは、そういう意味です。

 現在、上野の森美術館でもエッシャーの企画展をしていますが、諸橋近代美術館も小規模ながらエッシャーの代表作はしっかり押さえていました。不可能な遠近法を用いて終わりのない階段や滝を表現している作品もあり、これらはわたしが子どものころにエッシャーの画集で見て階段や滝を指で追ってみたりしていたものでした。実物を見られて嬉しく、また、やはり不思議でした。
 ダリの彫刻作品も多数展示されており、ダリといえば、ぐにゃっと溶けた時計(通称「柔らかい時計」)の絵画のイメージが強かったので彫刻が多いのは意外でした。訪れた時にちょうど学芸員によるギャラリートークがあり、「柔らかい時計」が実はダリの大好物であるカマンベールチーズから着想を得たものだという話が聞けました。そういう裏話を知ると親近感が湧きますね。

 仙台からは少々遠く、福島県の中でもちょっと行きづらい場所にありますが、景色も素晴らしく五色沼も近いので観光がてら1度は訪れてほしい美術館です。

「まなびのめ」編集部 三上 志穂

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