編集部だより

語学

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 4月になり、新年度が始まりました。これを機に、新しいことに取り組み出すひとも多いのではないでしょうか。
 何かを始めることもあるでしょうが、逆に、何かを辞めるという場合もあるかもしれません。わたしはこの5年ほど英会話学校に通っていましたが、もう少しべつのことに時間を使いたくなったこともあって、この4月で一旦お休みすることにしました。
 「語学」と言ったら、やはり第一に思いつくのは英会話でしょうか。仕事で必要なことも増えてきているでしょうし、スコアを上げるのが趣味だったりもするでしょう。ボランティアや海外旅行などでも役立ちます。
 わたしはそもそも英語が非常に苦手なのですが、大学院生になるとそうも言っていられず、10年ほど前から少しずつ勉強するようになりました。仙台に住んでいたときには、ひとに紹介されて、英語プレゼンテーションの会などにも参加していましたが、どちらかというと、会が終わってからみなでおしゃべりする(日本語で、ですが)ことのほうが楽しみだったかもしれません。
 おしゃべりするのはいつも近くの喫茶店ででした。会の曜日時間が決まっていたので、帰りの時間もいつも一緒、喫茶店の周りのお客さんもだいたい一緒でした。その中で、いつも近くの席で同じように毎週おしゃべりしている集団がありました。その集団は、手話で会話をする人たちの集まりでした。文化センターの近くということもあって、わたしたち同様、集会後に二次会をしていたのだと思います。わたしは手話がわからないのでどういう話をしているのかわからずじまいでしたが、いつも熱心におしゃべりをしている姿がいまでも印象深く残っています。

 4月7日から9日にかけて、東京渋谷のユーロライブという場所で、第一回の「東京ろう映画祭」というイベントが催され、初日に遊びに行きました。昨年はアニメ映画『聲の形』や、「音のない音楽」を扱った『LISTEN リッスン』が公開されましたし、2015年にも全編手話で展開されるウクライナ映画『ザ・トライブ』といった、ろうあ者をテーマとした作品が上映されています。「東京ろう映画祭」では、そうしたろうあ(者)を扱った国内外の作品や日本語字幕付きの邦画を上映していました。運営側も観客も手話で会話する人が大半でした。

 外国語を学習すれば、外国人とコミュニケーションできるようになり、世界が広がるかもしれません。それと同じように、手話がわかれば、身近な他者との世界を深められるかもしれません。
 これまでは必要性に応じて英語を習ってきましたが、いろいろ使える時間も増えたことですし、手話を始めてみるのもよいかもしれない、と思う日々です。

東京ろう映画祭
https://www.tdf.tokyo/

『聲の形』
http://koenokatachi-movie.com/

『LISTEN』
http://www.uplink.co.jp/listen/

『ザ・トライブ』
http://thetribe.jp

「まなびのめ」編集部 寺田征也

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