研究者インタビュー

日常を意識して見ることが「美術」の第一歩

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社会人のためのワークショップで行われる予定の「カッティングボードに木象嵌」

 私が担当する「カッティングボードに木象嵌(もくぞうがん)」は、テーブルで果物やチーズをカットするための小さなまな板を、別の色・木目の木片を埋め込む技法で装飾するものです。ノミなどを使いますが、まったく初めてという方も3時間もあれば仕上げることができます。どの木片を選び、どこに埋め込むかというデザインを考え、ご自分の手で加工して完成させる楽しみを、ぜひ味わっていただきたいと思っています。

 また10月から11月にかけて4日間行われる「みやぎ県民大学」の開放講座では、「美の断面」と題して、生活美術学科の教員が素材や技法について語ります。私も木材についてお話をさせていただく予定です。

 私たちの大学では、教員が市民の皆さんにお呼びいただいて出かけて行く「出前授業」という活動も行っています。私は今年度、「木のクラフトデザイン」「木の魅力について」という2つのテーマをお受けしています。

 なお、今ご紹介したいずれも、材料費が必要な場合を除いて受講料等は無料です。私たちにとっても、学ぶ意欲をお持ちの市民の皆さんと触れ合い、お教えしながら自分たちも学ばせていただく機会は貴重だと考えています。どうぞ大学に、お氣軽にお問い合わせください。

(取材=2011年8月24日/東北生活文化大学・造形工房 林研究室にて)

研究者プロフィール

東北生活文化大学 家政学部 生活美術学科 教授
専攻=造形表現(木工・デザイン基礎・立体)

林 範親  先生

 (はやし・のりちか)1948年千葉県生まれ。東京芸術大学卒業。東京芸術大学修士課程修了。芸術学修士。日本楽器製造株式会社勤務を経て、1978年より三島学園女子大学(現・東北生活文化大学)に勤務。1994年より現職。1999年、生活美術学科学科長に就任。

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