編集部だより

通じ合う

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先日、某スーパーで買い物していたときのこと。
レジで並んでいた私は、前のヒトの会計をぼんやり眺めていて、店員さん(50代女性)がレジ周辺にいた別の店員さんに、「100円の棒ちょうだい!」というのを聞きました。
私は学生時代にレジのアルバイトをしていたので、「あぁ、レジのおつりの100円玉がなくなったから、100円が50枚まとまった、棒状のものがほしいのだな」と認識しました。

そこからです、私の買い物金額は1,542円。
私は2,000円を出しました。
そこでハッとします、
(これでは、おつりが458円になってしまい、100円玉がおつりに入るではないか)
案の定、店員さんも少し焦った様子。レジには100円玉が一枚もなく、まだ100円玉の追加は来ません。
そこで私はとっさに100円玉を取り出し、2,100円支払いました。
結果、おつりは558円。100円玉はお釣りに含まれませんでした。
そこで店員さんに言われました。

「助かりました、ありがとうございます」
と、しかも2回も。

店員さんと通じ合った氣がして、とても心地いい買い物でした。

とまぁ、私の感動がこの文でいかほど読者の方に伝わるかは疑問ですが(笑)、
売り手と買い手だけのやり取りで、事務的に買い物をするのが当たり前になってきている昨今ですが、
ちょっとした、出来事があるだけでも、少しあったかくなれた自分がいました。

「まなびのめ」としてみれば、ただ発行するというだけではなく、読者の方たちの感想であったり、参加体験記の声で、「まなびのめ」は成り立っていますし、何よりもそれが支えでもあります。
一方通行に情報を伝えるのではなく、双方向に伝え合うということが、
「まなびのめ」のコンセプトでもある、「学術の世界と市民をつなぐ」ことなのではないかと改めて感じました。

「まなびのめ」編集部 菅野保広

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