編集部だより

旅人

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お氣づきの方もいらっしゃるかとは思いますが、最新20号から「名著への旅」の書き手が変わっております。ということで、前任者である曜氏から引き継いで、新たに名著への案内人を務めさせていただくことになりました。

今回ご紹介いたしました内田義彦著『読書と社会科学』ですが、実は「もし自分が『名著への旅』を書くことになったら一番に取り上げたい」と、「まなびのめ」に関わらせていただくようになったときから思い続けていた書籍でした。そういう訳で、ようやく念願かなってみなさまにご紹介することが出来たのですが、いかがでしたでしょうか?

この本を選んだ理由としては、第一に、自分の所属する研究室で真っ先に読まされた本ということがあります。つまり自分が大学院生になって、研究者としての歩みを進めていく中での第一歩だった、ということです。第二の理由としては、「研究者以外の人たちにも自分たちの学問をわかりやすく伝えていきたい」、という考えを内田さんが強く持っていたということです。ですので、「学術の世界と市民をつなぐ」ことを目指した「まなびのめ」にピタッと当てはまる本であるなぁ、と思っていました。そして最後に、「まなびのめ」編集部内に、著者である内田さんとが少なからず交流があるメンバーがおり、そういうことからも「まなびのめ」との因縁があるのかなぁ、ということがありました。

さて、次回の「名著への旅」ですが、実はわたしではなく、もう一人の旅人が登場する予定です。今後、二人体制で読者のみなさまをご案内していくことになります。

どういった旅路になるのか、乞うご期待!

「まなびのめ」編集部 寺田征也

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